いけない 道尾秀介

                         

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アンソロジー蝦蟇倉市事件1に収録の「弓投げの崖を見てはいけない」を元にした一編から構想を膨らませたミステリです。

各編とも、ラストに載っている写真で真相が分かるようになっています…と言いたいところですが、自分がとんちきなせいか、よく分からないのもありました^_^;

 

「弓投げの崖を見てはいけない」

アンソロジー所収のものとは変わっている所が多かったですが、ラストに車に跳ねられた人物は同じだと思います。

ヒントが前より分かりやすくなっている気がします。

 

「その話を聞かせてはいけない」

写真を見るまではよく分かっていませんでした。超自然的な話かと思っていました。

もう一度読み直したいです。

 

「絵の謎に気づいてはいけない」

嫌な話だなあ><

ラストの竹梨のモノローグには背筋が寒くなる思いでした。

でもミステリ的によくできてる話だと思います。

事件の絵の違いが実に効果的でした。

 

「街の平和を信じてはいけない」

結局様々な事件は、犯人達が告白したいと思っているにも関わらず、明らかになることがなく、物悲しい雰囲気と、ラストの作ったような爽やかさが違和感をもたらしたまま物語は終わります。

 

ブラックな展開と、技巧的なミステリが融合した、道尾さんらしい作品だと感じました。