ザ・万遊記  万城目学

イメージ 1

万城目さんの二作目のエッセイです。一作目の「ザ・万歩計」は読んでません^^;

第一章の、ドラマ「鹿男あをによし」の打ち上げで、玉木宏さんや佐々木蔵之介さんに囲まれ、楽しい時を過ごした話、映画「鴨川ホルモー」の撮影で、山田孝之さんの男前ぶりに感じ入った話など、芸能好きな私にはツボな内容でした。
本屋大賞授賞式での桜庭一樹さんとのエピソードは、前にどこかで読んだことがあります。桜庭さんらしいお茶目さがgood!です。ツイッターで、道尾さん、米澤さん、桜庭さん、万城目さんはフォローしてるのですが、作家さん同士もフォローし合っているので、リツイートが私のツイッターのホームページにも入ってきます。お互いのリツイートを読むとツッコミやら何やら人間関係が分かって楽しいです^^
あとの章では、森見さんもちらっと顔を出しています。二人の妙な空気感が伝わって笑えます(笑)

面白いと思ったのは一人の作家さんの作品を全部読むという企画に挑戦された話です。万城目さんが選んだのは井上靖さん。初めて読んだ作品が「額田女王」だというのは親近感湧きました。私が読んだ数少ない井上作品のうちの一冊だったので。井上さんと言えば、「天平の甍」「敦煌」など歴史的超大作が有名ですが、もちろん読んでません^^;でも、歴史好きの万城目さんにとってはこれらの著作は楽しめるものだったようです。井上さんのエッセイについては、かなりけなしてましたが^^;

各章の最後に、必ず「今月の渡辺篤史」というのが数話載ってます。「建物探訪」で有名なあの人です。なぜここまで渡辺さんと番組に入れあげているのか、それはこれを読めば分かるわけですが…。他のエッセイに比べて、万城目さんの温度がかなり違います。熱いです(笑)

かなりのページ数をスポーツ観戦のエッセイが占めているので、スポーツにほとんど興味がない私にはつらかったです^^;湯治の話は好きでしたが…。

「ザ・万歩計」の方が面白いという話も聞きましたが、そちらの方が万人向けの内容になっているのかも知れませんね。こちらのエッセイはかなりマニアックな内容だったと思います。