バタフライ・エフェクト 監督 エリック・ブレス 、J・マッキー・グルーバー

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前から見たいと思っていた作品でしたが、ゆきあやさんの記事で★5だったのでやはり見なくては~と思って早速見ました。

エヴァン(アシュトン・カッチャー)は小さい頃から時々記憶を失い、突然訳の分からない場面に立たされていることがありました。成長してから当時の記憶を確認するために、好きだった幼なじみのケーリーを訪ねたことから悲劇が…。母に言われてつけていた日記を読み返して記憶のない時点の過去に戻り、未来を変える能力が自分にあることを知ったエヴァンは、何とかして彼女を救おうとします。

山下君の「プロポーズ大作戦」に似た設定です。TVはこの映画に影響受けてるのでしょうか。TVの方は、結婚式場の思い出の写真から過去に飛べるんでした。失おうとしている(または失った)彼女を取り戻そうとするところが同じです。SFにも似た設定の話があるので、古典的なテーマなのかも知れません。

バタフライ・エフェクト」とは、映画の冒頭に説明があるのですが、「小さな蝶の羽ばたきが、地球の裏側で台風を起こすこともある」という、「風が吹けば桶屋が儲かる」のマイナスイメージ版です。
何度も過去に戻り、分岐点となる場面で失敗を取り戻そうと行動すると、自分や彼女、友達、家族の現在(未来)の状況が変化していきます。しかし、何かが好転する一方で、必ず誰かが不幸になるのです。これがタイトルの意味を表しています。それを悟ったエヴァンが最後に取った行動は…。

エヴァンの選択に泣けます;;世の中に、こんな行動が取れる人が何人いるでしょうか…。この映画を支持する人が多いのは、ラストシーンの切なさが大きいと思います。別エンドバージョンが他に3パターンあるのですが、絶対劇場公開版のがいいですね。この時に流れるオアシスの曲もぴったりです。ディレクターズカット版はカルト的な人気があるようですが、私にはちょっとついていけませんでした^^;
あちこちで意味が分からなかったり、その後が伏せられていたエピソードについての伏線の回収も見事です。非常によく練られた脚本だと思いました。

見て良かったです~^^何回も見直したくなる映画でした。