GANTZ PERFECT ANSWER  監督 佐藤信介

1は他より大幅に遅れて来た地元の映画館で見たのですが、2は待ちきれず、1時間かけてワーナーマイカルシネマズに行ってきました。

ネタバレありますので、まだ見ておられない方はご注意を。






















1での戦いで死んだ加藤を生き返らすことに新たな目標を見出した玄野は、それを胸に、戦いに身を投じていきます。百点を目前にしたある日、なぜか生き返っている加藤に会います。

1を見た時に、二宮君は玄野のイメージにぴったりだな~と思いましたが、2を見て、もう自然に玄野だな、と。二宮君と玄野との境界がないというか。見ている時は二宮君を見てるっていう感覚がなかったです。
多恵との恋愛、二人の雰囲気が何だか可愛らしくて、GANTZのことがなくてず~っとこの二人のこと見ていられれば…という気持ちになりました。
多恵を背負って逃げるシーン、実際にどれくらい走ったのかは分からないけど、あとで思うと二宮君にとってはけっこう苦行だったろうな~と^^;見てる時は「早く逃げて!」としか思ってませんでしたが。

松ケンは一人二役で、立っているだけで二人の違いを演じ分けてるところはさすがでした。ラストでの、たぶん記憶をなくしているんだろうけど、弟への思いがあふれ出すシーンには加藤の心の温かさが伝わってきてじんとしました。

今回はソードアクション中心でしたが、玄野、加藤、加藤星人の戦いはすごかったです。二宮君も松ケンも、日頃受ける印象と違い、映画では俊敏な動きが美しく見栄えがしました。

他に印象的だったのは黒服星人役の綾野剛さん。無表情で殺戮を繰り返す姿が気味悪く恐ろしかったです。西役の本郷奏多君は生き返らせてもらったのにも関わらず、相変わらずクールでシビアなところが良かったです(笑)
前回ほんのちょっとしか出てこなかった山田孝之さんは今回はたくさん出てきてましたが、TV版の加藤晴彦さんと同様、狂言回し的な役どころで今ひとつインパクトなくてもったいない気がしました。

ラストシーンは信じられないような結末でしたが、二話完結ということでこうするしか仕方がなかったのかも…と思います。でも最後独りでみんなの幸せを祈る玄野に切ない思いでいっぱいになりました。
玄野の記憶をなくしてしまった多恵が一人で遊園地に行き、玄野からのメッセージを受け取る所、スケッチブックに描かれた玄野の顔、ホームで流す涙、一連のシーンには同調してしまって涙が止まらなかったです。

結局GANTZの背後にあるものの正体や、星人と戦う理由は分からないままでした。ですが、GANTZ玉の乗り手が入れ替わって戦いが終了したということは、今までの戦いは、初めに中にいた人間の意志ということになりますよね。個人的な欲望や憎悪の表れだったとしたらやり切れないなあ…と思います。
原作は読んでませんが、もっと国家的なプロジェクトの一部なのでは…と予想してます。

2時間半の大作でしたが、退屈するシーンもなく、最後までぐいぐい引っ張られました。見応えのある作品だったと思います。