テルマエ・ロマエ1~3  ヤマザキマリ

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古代ローマの浴場建築技師であるルシウスは、建築デザインのマンネリ化から抜け出せずにいました。そんな時、風呂にあいた穴から吸い込まれてしまった彼は、気づくと現代日本の風呂場にタイムスリップしていたのです。

前から本屋で、この彫刻が表紙の漫画は何だろう…と気になっていたのですが、これが今や新刊ベスト3に入る人気漫画だったとは…!
タイトルは「ローマの浴場」という意味です。古代ローマ人が日本の風呂文化に感銘を受けて、それをローマの風呂に生かしていき、認められていく様子は実に痛快です。銭湯のフルーツ牛乳やラムネ、風呂場に描かれた富士山の絵、シャワーやシャンプーハット等、彼にとっては目にする物全てが新鮮で、アイディアの宝庫なのです。日本人を「平たい顔の民族」と言い、奴隷民族と思いこんでいるのですが、思いがけず優れた文化の数々にカルチャーショックを受ける姿が笑えます(笑)
日本人の方も突然現れた外国人に、言葉が通じないなりに親切にして、タイムスリップを重ねるごとにルシウスもだんだんと日本文化になじんで行きます。日本人とのほのぼのとした交流にも心温まります^^
漫画が一話終わるごとに作者(女性)のお風呂に関する蘊蓄あふれたエッセイが載っています。こちらも面白いです。
読み終わってすぐに再読してしまったほどはまった漫画は最近なかったです。おすすめです^^

そして、何と、阿部寛さん主演で映画化だそうです。この彫りの深さが直に役立つときが来ましたね(?)ローマ人にこれほどぴったりの人もいないでしょう(笑)ほとんどがお風呂のシーンなので、阿部さんはかなり体を鍛えたそうです(笑)たとえ入浴シーンばかりでも、きっと面白いこと間違いなしなので見たいなあ…。