四分の一の絆(大ちゃん出演ドラマ)

智っくのブロ友さんとこで、新潟放送でこのドラマの再放送やるって教えてもらいました。大ちゃんの出演したドラマで、これだけ内容よく知らないままでした。調べてみると、けっこう大きい役で、しかもシリアスなドラマのようでした。新潟じゃないので、見られないかな~と探していて見つけました。
 
主人公の高岡(中村雅俊さん)は刑事です。奥さん(富田靖子さん)との間には娘の美咲がいます。ある事件で女性がDVを繰り返す夫を殺して捕まり、その直前に生まれた赤ちゃんを二人は引き取ることになったのですが、それが美咲でした。しかし美咲は白血病であることが分かります。

捕まった母親(美保純さん)には美咲の兄にあたる息子がいて、今は自動車整備士をしています。それが大ちゃん演じる直也です。直也は真面目に働いていましたが、施設にいた頃の友人翔太に誘われ、自動車窃盗を繰り返すようになります。
直也は小さい頃からいつも翔太にかばってもらっていて、生き別れた父親のためにお金を工面したいという頼みを断れなかったのです。
高岡は、直也に娘の骨髄移植のドナーになってもらうために、法を犯してかくまうことにするのですが…。
タイトルの「4分の1の絆」とは、兄妹の間で、骨髄の型が一致するのが4分の1の確率だということから来ています。
 
2004年、大ちゃん23才、ピカ☆☆ンチの頃ですね。当たり前ですが若いです
弁護士とか歌のおにいさんとか怪物くんとか、特徴的な役が多いので、こういう等身大な普通の青年役は珍しいですね。ニノが演じそうな役柄です。
恋人の舞子役がSAYAKAさんで、二人の雰囲気が純愛、って感じでいいです。二人とも演技が上手いので、他の俳優さんの中でも見劣りしません。
舞子から押し倒されてましたが、足しか見えませんでした^^;
 
大ちゃんの演技力を感じるシーンがいろいろありました。
舞子が、勤めている店でお客に絡まれ、カッと来た翔太がお客に飛びかかりますが、直也はおろおろするだけで止められません。子供の頃父親に振るわれた暴力がフラッシュバックしてるんだなという表情が印象的です。
バイクで逃走中事故に遭い、倒れた翔太を抱き起こすシーン。小さい頃と同様、「逃げろ…」という翔太に、必死で首を振るところ、良かったです。
病院にいる妹美咲と出会うシーン。美咲の吹いたシャボン玉が顔に当たります。初めて会う妹に何とも言えない表情をする直也。いいですね~。
 
自首することを決めて、舞子の元へやってきたシーン。
「出てきたら、母さんと3人で暮らそう」という直也に、舞子が違うと言うように首を振ります。「もうイヤになっちゃった?」という直也の台詞ににじむ感情が切ない
そのあと「違う、3人じゃないよ」と子供ができたことを暗に言おうとして舞子が抱きついて泣きじゃくります。この時、何で舞子が泣いてるのか分からないけれども、愛おしいという気持ちで抱きとめる表情。 たまりません~
 
妹のためにドナーを了承する直也。採血で見せる腕がきれいで白い!まだ釣りにはまってない頃でしょうね。手術シーンで少しだけ見える背中もきれいでした
 
ラストで、出所する母親に宛てた手紙が大ちゃんの声で流れます。内容が母親思いの大ちゃんとかぶって、じーんとしてしまいます。
 
他にも柄本明さんなど演技派の俳優さんが出ているし、高岡の逡巡など見所があるドラマなのですが、設定が若干ベタなのは否めません^^;
そして、そのベタ具合に拍車をかけているのがテーマ曲とBGMです。テーマ曲は大黒摩季さんの「翼の折れたエンジェル」これが、直也のシーンになると必ずといっていいほど大音量でかかるのです^^;BGMは大昔のサスペンスドラマ?という感じで…これさえなければもっと良かったのにな~と思います。
 
こういう普通の役ってかえって難しいんじゃないかなと思っていましたが、心の優しい青年を無理なくそのままに演じていて、さすがでした
新潟放送が見られる人は要チェックですね。こっちでもやってくれないかしら…。TV局に要望出してみるといいかも知れません。