書店員あるある  書店員あるある研究会

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最近人気のあるある本。中でもこの本は気になっていました。
書店員さんから見た内容ですが、頻繁に書店に出入りする側としても「あるある!」と思わず膝を打ってしまいます。

初めと真ん中あたりに、業界用語や書店の基礎知識が載っているのが親切です。
最初のコーナー「ひとコマあるある」は、芸人の「いつもここから」の菊池さんが、味のある絵を書いておられます。

まず「あるある」と思ったのが、
「平積みの下の方から本を取り出して、買っていく。」
やはり美本を買いたいという気持ちがありますよね^^;
でも、山が崩れたらさすがにちゃんと直してます。

「デート中や旅行先、休日でも、書店があると反射的に入ってしまう。」
はい、旅行先で荷物が多かろうが、入ってしまいます。

笑ってしまったのは、
「『少年が修行を積んで敵を倒す名作マンガありますか?』と父親に聞かれたが…」
100種類以上思い浮かぶって、確かに…(笑)ちなみに「ドラゴンボール」ではなかったそうです(笑)

なるほどと思ったのは、
「同じ本の問い合わせが3回続くと、『世間で何かがおきた』と察知する。」
これは健康、美容関係の本が多いでしょうね。

芥川賞直木賞について、
「どの作品が受賞するかは、売り上げに直結。迷ったときは、主催者である文○春秋の作品を多めに仕入れておく。」
そういう読みも大切なんですね。

あと、ギックリ腰などのケガや、過酷な肉体労働であることがアピールされてます。
引っ越しを経験した身としては、段ボールに詰めた本の重さはよく分かっているので、大変だなあと心から思います。また女性誌の大量の付録づけ(本と付録は別々に届くので、セットにする)で、朝から疲れ果てるとか…。
本が好きっていうことは1番の条件だとは思うけれど、ただそれだけではできない仕事だなあ…と思いました。

あるあるを読みながら、書店の仕事のことや、書店員さんの気持ちがよく分かって楽しめました。
書店に行ったら、思わず書店員さんと同じ目線になってお客さんや周辺を見てしまいそうです。