世界の美しい鳥  上田恵介 監修

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図鑑や生き物の写真集を見るのが子供の頃から好きでした。
今でも眺めたり、ちょっと変わった図鑑があると買ったりしています。
この鳥の本の前に買ったのが「変形菌図鑑」^^;こちらはまだちゃんと読んでいないのでまた。

この本は美しい鳥を集めた写真集です。表紙のパステルカラーの鳥に心惹かれて購入しました。
名前は「ライラックニシブッポウソウ」本では「ニジ」となっていたのですが間違いらしいです。
写真で分かるように胸はピンク、お腹は水色、頬は朱色、頭は薄緑です。そして、かすかに見えているのですが、横から見るとコバルトブルーの部分があり、羽を広げると、水色とコバルトブルーの二色で塗り分けられています。(ここはネットで確認)
まるで、どんなにきれいに塗れるか工夫した塗り絵の鳥のようです。でも実在してるんですよね。

とにかく極彩色の鳥、鳥、鳥…インコやクジャク以外にも、こんなにも美しい鳥が数多くいることに驚きます。
哺乳類にはここまで派手な色を持つ生き物っていないと思います。メスにアピールする以外に、敵への警告色っていう意味もあるそうです。哺乳類から狙われることが多いので、「食べると危険だよ~」と思わせているのでしょう。

特に気に入ったのは「キューバコビトドリ」です。
胸とお腹は白、お腹の横はほわほわとしたピンク、のどは赤、のどの横は水色、頭と背中と尾は黄緑、くちばしは下半分がオレンジ、上半分が青です。
色合いがかわいらしくおもちゃのようで、手の上に乗せてみたい!と思ってしまいます。

その他には、幻の鳥と言われる中南米ケツァールも載っています。
長く伸びたエメラルドグリーンの尾、頭から背中も同じグリーン、背中の一部が黒、お腹は鮮やかな赤、内側の尾羽は白、くちばしは黄色です。こんな、作ったような配色、ほんとに信じられません。宝石だってここまで美しくはないでしょう。

後半には、日本でもおなじみの鳥たちが載っています。
海外種ほど派手ではないけれど、色彩や模様が美しい鳥が日本にもたくさんいます。
シジュウカラメジロなどは普通に目にしますが、見つけて驚いた鳥が、この本にも載っていました。1つはオオルリ、もう1つはカワセミです。
オオルリは、山ツツジの公園を見に行った時、木の上の方に留まっているのを見つけました。ハッとするような青色で、飛んでいくまで目が離せませんでした。
カワセミは、地元の川のコンクリートの土手に留まっていました。こんな所にもいるんだと思って感動しました。ホタルがいるぐらいのきれいな川なので、カワセミも喜んでやって来たのかもしれません。

眺めるだけで楽しく、バード・ウォッチャーの気持ちが分かります^^
欲を言えば、下の余白にでいいから、ちょっとした生態なども載せて、図鑑のように使えるともっと良かったです。いつかそういう本が出ると嬉しいです。