リアル図書館戦争

今朝の読売新聞に、図書館の被害についての記事が出ていました。

昨年度、全国主要都市の公立図書館で、行方不明になった本が28万4000冊、被害額は約4億1000万円だそうです。
大半は無断で持ち出されたもので、本の表紙だけ残して、中身を抜き取る手口が多いとか。ラミネート加工されているのに、わざわざはがして持って行ってるらしいです。

他には雑誌の一部を切り取られる被害や、濡れてだめになった本の弁償を求めると「なぜ税金で買った本を弁償しなければならないんだ」と逆ギレされたケースもあったそうです。

これらの被害に対して図書館側は「防衛」に懸命ということで、「監視強化」「防犯ゲート」「死角になる場所にミラー」などの文字が紙面に並んでいました。
まさに「リアル図書館戦争」ですね。武器は持たないまでも、自衛のための手段を講じなければならないところまで来ているなんて…。

本当に本を愛する人ならこんなことはしないと思います。一部の心ない人たちのために、図書館の利用自体が制限されるようなことにこれからなったら…。実際に、雑誌を読むときは氏名を書いて申請しないと読めないようになっているところもあるそうです。

図書館は本を愛する人たちの憩いの場所です。すべての人がマナーを守って、気持ちよく図書館が利用できるようにしてほしいものですね。