化学探偵Mr.キュリー  喜多喜久

イメージ 1

四宮大学理学部化学科の准教授沖野春彦が、化学に関わる事件を解決します。
こういう理系ミステリーって好きです。ガリレオぽいなと思って手に取ったのですが、けっこう共通点あります。

・大学の准教授。
・事件や謎を持ち込まれて、始めは迷惑そうで全然乗り気じゃないところ。
・ちょっと偏屈。
・一見クールだけど、実は「ほっとけない」と思う人情派。
・人体発火事件。

大きく違うのは、こちらは日常の謎がメインで殺人は起きないこと。中には深刻な話もあるけれど、全体的に明るいタッチです。
沖野に事件を持ち込む庶務課の七瀬舞衣との掛け合いがテンポが良くて面白いです。
事件解決以外のところでは、舞衣に押され気味です(笑)

著者の喜多さんは薬学部卒で製薬会社にお勤めということで、事実と経験に裏打ちされたトリックは説得力があります。専門的になり過ぎないさじ加減が良いです。
一話目の暗号トリックと宝探しが、学園の日常の謎らしくて好きです。

ただガリレオと違い警察が関わってないので、事件の関係者に関わる物を勝手に分析するのは問題ありそうです。特に第四話。
それを除けば、文章が私に合ってるのかとても読みやすかったし楽しく読めました。
続編希望です^^

「ケミストリー」シリーズの方も気になるので、読んでみようと思います。



顔アイコン

人体発火事件(笑)。面白そうですな。キュリー夫人から名前とったのかなあ。 削除

2014/5/6(火) 午後 3:35 ゆきあや 返信する
.

アバター

>ゆきあやさん

キュリー夫人とはほんとは関係なくて、フランス人のおじいさんの姓がキュリーだそうです。
化学者の名前をタイトルにつけたのは、やっぱりガリレオを意識してなのかも?
ガリレオにも人体発火事件ありましたよね。でもアプローチの仕方が、やはり物理と化学では違いますね。 削除

2014/5/6(火) 午後 5:19 ねこりん 返信する
.

顔アイコン

文系人間ですが、こういうの惹かれます~。(白衣に憧れが…笑)日常の謎ってことで、読みやすそうでいいですね♪ 削除

2014/5/7(水) 午前 0:54 [ sinobu ] 返信する
.

アバター

>sinobuさん

白衣に憧れ、何となく分かります^^
気軽に楽しめる理系ミステリーなのでおすすめですよ。 削除

2014/5/8(木) 午後 7:44 ねこりん 返信する