森見登美彦の京都ぐるぐる案内  森見登美彦

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近々、ひさびさに京都に行こうと思っています。
ちょうど文庫になったこの本を手に取りました。

森見作品に登場する京都の名所を、写真と作品の抜粋、簡単な紹介とアクセス方法などとともに紹介しています。

「そう言えばまだこの作品は読んでいなかったな~^^;」などと、ちょっと反省しながら読みました。
写真はなかなか風情があり、時々森見さんも顔を出しています。夏に撮った写真ばかりなのも、モリミーワールドと通じる感じです。

そして、京都についての森見さんのエッセイが二編載っています。
一編目は、京大前の喫茶店進々堂で過ごした話や、梶井基次郎さんのこと、私もぜひ行こうと思っている「下鴨納涼古本まつり」のことなど、純エッセイです。
でも二編目は現実と空想の境界が曖昧になったような、エッセイ兼小説のような体裁になっています。
いかにも森見さんらしい内容にクスリとさせられます^^

かわいらしいイラストマップ(森見さんもイラストで登場)が載っているのと、エッセイの扉絵が今日マチ子さんなのも良いです。

普通の京都ガイド本としてではなく、森見作品の大ファンで、作品世界を巡ってみたいと思う人向けの一冊ですね。この本があれば、作品を読み直して名所をメモしなくてもOKなのは嬉しいです^^

夜は短し歩けよ乙女」が大好きな私は、古本まつりの他には、木屋町先斗町あたりに心惹かれます^^「先斗」を「ぽんと」と読むのがいいですよね。(ポルトガル語らしいです)

京都に行く前に、未読の作品を一冊は読んでおきたいです。
そして、ポケットに入るサイズになったこの本を持って出かけたいです。