魔術師  ジェフリー・ディーヴァー

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リンカーン・ライムシリーズ5作目です。
今回は、変幻自在のイリュージョニストとの対決です。
どれくらい変幻自在かというと、まず、見た目を完全に変えられるので、素顔を知っていても見つけられません。
服の早替えができるので、さっきまで着ていた服を目印に探してもムダです。まるで忍者のように風景に溶け込みます。
人の心を操る力を持ち、誤った方向に捜査を誘導する事もお手の物です。
しかも、捕まっても手錠は外してしまうし、ありとあらゆるトリックを使って脱走します。
犯人は、イリュージョンのテクニックと舞台設定を使って次々に殺人を行います。
犯人の狙いは何なのでしょうか?そして、この難敵にライムとアメリアはどのように立ち向かうのか…。

この連続殺人と並行して、極右武装組織「愛国同盟」が地方検事補のグレイディの暗殺を計画するストーリーが語られます。犯人もこれに関わっているようですが…。
ディーヴァーはこういうサイドストーリーを絡めてくるのも巧いですね。

イリュージョニストが犯人という事で、イリュージョンの様々な舞台裏とテクニックを知る事ができるのが楽しいです。実在する有名なイリュージョニストも紹介され、日本のあの人の名前も出てきます。
次は犯人はどんな手口で来るのか?と、ドキドキさせられます。
ストーリー展開はいつもながら鮮やか。ストーリー自体がイリュージョンですね。
ディーヴァーお得意のどんでん返しも健在です。

微細証拠を科学捜査するということで、証拠物件と様々な手がかりが、何ページにも渡って出てきます。証拠が増えるに従って複数回出てくるのもいつもの事ですが、これを丁寧に読む人っているんでしょうか^^;私はさっと読み飛ばしてますが。
しっかりと読み込めば、この証拠から犯人を推理できる…のかな?推理できた!という人、いらっしゃったら教えて下さい^^;

ライムとアメリアの関係については特に大きな出来事はなかったですが、アメリアの巡査部長昇進試験への挑戦というイベントがあります。こちらの行方も見逃せません。

ところで、ラストに出てきた事件が気になって仕方がないんですが、次の「12番目のカード」のものじゃなさそうで…。ホームズの、タイトルだけで語られない事件、みたいな感じになるんでしょうか?