アナと雪の女王  監督 クリス・バック ジェニファー・リー

  

WOWOWで放送の二カ国語版を見ました。何とこれが初めての鑑賞です。
うちに観るのをせがむような小さい子がいないということと、なんとなく観る機会を逃したという感じです。
ほとんどの方がご覧になってるでしょうけど、一応ネタバレあります。


何といっても、松たか子さんと神田沙也加さんの歌が素晴らしい!
特に松さんの歌は圧巻です。どうしてこんなに胸に染みるのだろう…と、聴きながら涙が出てきてしまいました。

今まで歌だけは何度も聴いてきたけれど、ストーリーの流れで聴くと今まで思ってきた意味合いとは違うのだなと思いました。
普通に聴くと、もっと自分らしく生きたいという自己実現の歌ですが、実は一人になる寂しさと、自分の力を制御できないつらさを押し隠した、強がりも秘めた歌なのだなあ…と。
この場面で聴くと、より素晴らしさが際立ちますね。
歌いながらエルサが放つ氷の魔法は迫力ですね。特に氷の城が建っていく過程は感動的に美しかったです。ここのシーンは映画館で観たかったです。


ヒロインが二人で、ヒーローも二人?と思ってましたが、ハンス王子、そういう役どころでしたか…。最後の方まで分からないというのがディズニー映画では珍しい展開ですね。
兄弟の13人目で両親からも目をかけられず…アナもエルサとの姉妹の関係が難しくて、そういう点で共感したのは本当なんでしょうね。


凍ってしまったアナを溶かしたのがハンスでもクリストフでもなく、姉妹が互いを思う心だったというのがいいです。
エルサは雪の怪物を作ってアナとクリストフを追い出したりするけれど、これは原作の、カイ少年に鏡の欠片が刺さって冷たい人間になるというエピソードを受けているのでしょうね。
お互いの氷の欠片が溶けて、温かい思いが通い合う…象徴的なシーンでした。


雪だるまのオラフと、トナカイのスヴェンがかわいい!^^
オラフは体が自由自在に分解できたり、にんじんの鼻があっちこっちしちゃうところがポイントですね。
スヴェンはクリストフといいコンビで、要所要所でいい働きをしてますね。表情が楽しいです^^


姉妹愛に視点を置いているため、それ以外の人間関係はあっさり描かれていたせいか、ストーリーの評判は今ひとつ?だったようですが、思ったより楽しく観れました^^