化学探偵Mr.キュリー2  喜多喜久

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四宮大学庶務課に持ち込まれる問題を、好奇心旺盛な七瀬麻衣が「先進化学研究室」の沖野准教授にさらに持ち込んで解決するライトミステリー第2弾です。

作者が化学畑の人ってことで、化学的な知識を応用したトリックが面白いのですが、うるさがりながらも面倒見の良い沖野と、麻衣の微妙な関係も気になるところです。

しかし…しかしですよ。第四話でそういうことを吹き飛ばしてしまうような強烈なキャラが登場します。その名はみゅーたん。○イ○○に似ている彼女に心酔している花隈に心の中でツッコミを入れる麻衣の台詞がめちゃめちゃおかしいです(笑)
印象的すぎるキャラなので、ぜひまた登場してほしいです。

学内の健康飲料開発に関わるコンプライアンス違反を取り上げた第四話は、ストーリーやトリック的にも読み応えがありました。

その他の話でも、毒薬についての意外な事実など、知識欲も満足させてくれます。この知識、実生活で活用することはなさそうですが^^;
でも、そういう余分な知識が実は楽しいんですよね。
ベンズアルデヒドだの、アミグダリンだの、1,4-ブタンジオールだの聞き慣れない成分名が快感に感じてくるのが不思議です(笑)

もう第3作も出ているようなので、次も楽しみです^^