キングスマン  監督 マシュー・ヴォーン


謎の紳士ハリー(コリン・ファース)によって、英国の秘密組織「キングスマン」にスカウトされたエグジータロン・エガートン)は、他の候補生とともに命がけの就職試験に挑みます。一方、世界中でVIPが誘拐される事件が起き、キングスマンはIT事業家のバレンタイン(サミュエル・L・ジャクソン)にたどり着きますが…。

監督は「キック・アス」の人だそうで、そちらは未見なのですが、この映画を観ると、そちらも相当ぶっ飛んでそうですね^^;
ネタバレありますので、ご注意下さい。


何と言っても、コリン・ファースが素敵なのです。彼こそまさに、ザ・英国紳士!
紳士服の店「キングスマン」を営むハリーは、上品なスーツ、そして紳士と言えば傘、小物の類いまで全身完璧な着こなしです。
キングスマン」の地下に降りれば、ずらっと並んだ武器に加え、英国紳士必携の小物(特殊機能付き)が並んでいます。007のパロディもいろいろあるそうなので、この辺りそうなんでしょうか。007はあまり観てないので分かりませんが^^;


そんな出で立ちでいながら、不良達をあっという間にコテンパンに。ここの所は少しティーザーにも出ているので、事前にご覧になった方も多いでしょう。
このスマートな戦いぶり、さすが紳士という感じなのですが、中頃には、教会の狂信者たちを皆殺しにするという衝撃的なバイオレンスシーンがあります。
たった一人で、武器をとっかえひっかえしつつ大立ち回りを演じるコリン・ファース、今年55才ですよ?はあ~俳優さんってすごい…


エグジーが挑む試験も並大抵じゃありません。水中から脱出したり、スカイダイビングで危機に立ち向かったり、一歩間違えれば死が…。
彼らの試験管でもあるキングスマンのマーリンにマーク・ストロングさん。「イミテーション・ゲーム」でおなじみの渋い俳優さんです。ラストまで味のある演技を見せてくれます。
中には子犬を相棒にして世話をするというかわいらしいシーンも。でもこれにも精神的な苦痛を乗り越えるという試練が待っていたんですね…。
その試験をパスできなかったエグジーは、キングスマンの空席「ランスロット」の座をロキシーに取られてしまいます。
でも、エグジーの父親は元キングスマンのメンバーで、ハリーたちは彼の機転で命を救われたという過去がありました。エグジーは元々素質を持っていたんですね。その素質を買われて、繰り上げ合格?でキングスマンのメンバーとして活躍することになります。

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バレンタインは、無料のスマホ用SDカードを配布して、それを通して人々を操作し、暴動を起こさせようとしていたのです。
また、自分の仲間や賛同者には皮下に装置を埋め込んで支配していました。
バレンタインに近づいたハリーは身元を怪しまれ、殺されてしまいます。
エグジーはバレンタインの元に、マーリンの指示を受けながら単身乗り込みます。この時のエグジーのアクションもなかなかかっこいいです。一方ロキシーは何と宇宙からバレンタインの陰謀を阻止する事に。

最後に盛大に打ち上がる打ち上げ花火?のシーン、ここまで来ると、悪ノリも極致ですね~^^;でも、そのバカバカしさが、この映画のバイオレンスと足して2で割るとちょうどいいのかも(笑)
ファンキー路線のサミュエル・L・ジャクソンも見所です(笑)

その他、キングスマンのリーダーにマイケル・ケイン、誘拐される気象学の教授にマーク・ハミルと、有名俳優が目白押しです。           

英国紳士のかっこ良さと、ストーリーのぶっ飛び振りを堪能した一作でした。ハリーには最後まで活躍してほしかったです。実は…と復活するシーンをエンドロールまで信じてたので。でも「エージェント・オブ・シールド」の例もありますから、もしパート2があるとしたら、ぜひ復活を! ていうか、コリン・ファース抜きにはこの映画は語れませんから。