ST 警視庁科学特捜班 青の調査ファイル  今野敏

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読むのは4番目になりましたが、色シリーズ一作目です。
今回の主役は青山翔。STの文書鑑定担当で、プロファイリングの専門家です。彼の特徴は、何と言っても超絶美青年である事です。現場に彼が現れると、その美しさにその場にいる人達の動きが一瞬止まってしまうほどです。
一方で、秩序恐怖症で、彼の机の上は物が溢れんばかりに置かれています。潔癖さの裏返しなのだとか。
ドラマでは青山は女性に変更され、志田未来ちゃんが演じてます。男女比のバランスを取っているのと、キャップの百合根を岡田将生くんが演じてるので,岡田くんより美形っていうのもなかなか難しいのかな?と思いました。少年ぽい雰囲気の青山もなかなか良いです。

心霊番組の撮影に使っていた部屋で、チーフディレクター細田が死んでいるのが発見されます。部屋の状態から、脚立から転がり落ちて頭を打ったように見えましたが、STのメンバー達は疑問を呈します。
霊能者の安達、レポーターの水木、ディレクターの千葉、プロデューサーの板垣、ADの戸川と上原。それぞれの人間関係がだんだんと明らかになります。

いつもは「もう帰っていい?」が口癖の青山が、この事件には妙に関心を示し、積極的に動きます。特に安達に興味をもって、彼に会いたがる青山の真意は。
プロファイリングを行うシーンはいつもながら見事ですが、これほど進んで働く青山を見るのも珍しいので、ぜひ今後、色シリーズPART2もお願いします(笑)

青山はもちろんですが、今回はSTのメンバーそれぞれが活躍する場がありました。
特に、脚立から落ちる実験をしてみせる黒崎の身体能力が凄すぎです。翠の超人的な聴覚も要所で活躍します。赤城も医師として優れた判断を見せます。山吹は相変わらず百合根の心の支え…ですか(笑)山吹さん専門の毒物についての話が読みたい…ありましたね、『ST 毒物殺人』こちらに期待します。

テレビ業界っていう設定も面白かったし、心霊現象にさえ科学的な説明をつけるSTがさすが科学特捜班らしかったです。そんな中、普通に心霊現象に影響を受けてしまう百合根がかわいらしいです(笑)

色シリーズもあと一作、緑の調査ファイルを残すだけになりました。今年中に読みたいです。