植物図鑑 運命の恋、拾いました  監督 三木康一郎

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ある日さやかは家の前で、空腹で行き倒れた青年に出会います。
「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか」
犬のように丸めた手をぽんと乗せた面白さに、つい家に連れて帰ってしまいます。翌朝彼が作ってくれた朝ご飯に感動して、さやかは同居生活をもちかけます。その青年イツキ(樹)とともに、野草を採って一緒に食べる楽しさを中心に展開するキュートなラブストーリーです。

有川さんの作品の中でもイチオシの胸キュン作品が映画化ということで、楽しみだったのですが、イツキが三代目のガンちゃんっていうのがイメージに合わなくて^^;ガンちゃんに草食系のイメージがなくて…。さやかも高畑充希ちゃんっていうイメージではなかったので、結局映画館に観に行かずにDVDでの鑑賞になりました。

でも、観始めるとやっぱりストーリーと映画の力なのでしょうか、だんだんとこの2人のイツキとさやかが好きになってしまいました。
大胆にも拾った男の子に同居を持ちかけたのに、最初は何となく2人とも戸惑ってる感じ、でも野草採りを通して距離がどんどん縮まって、お互いを意識するようになる様子、2人がほんとに愛らしくて^^

自分が野草好き(おもに見る方)ということもあって、原作にはすごくはまりましたが、実際に野草採りをして料理を作っているところを観ると、ますます植物図鑑片手に外へ飛び出したくなります。特にノビルのパスタを作っているところ、おいしそうでした^^

花かんむりを作るシーンも好きです。イツキが作るかんむりがいろんな花が挟んであって華やかで。それを頭に載せたさやかがかわいかったです^^
男性が花かんむりを作ってくれるシチュエーションってなさそう…って思いましたが、子供の頃男子がクローバーの花で作って、それがけっこう上手だったのを思い出しました。
大人になったら…自分の子供のために作ってあげるくらいしかないですね。

この後ちょっとネタバレありますのでご注意下さい。









それにしても、いきなりいなくなって1年も音沙汰なしっていうのは、どうなのかな、って。
ちゃんと理由を話してから出ていってもいいんじゃないかと、さやかの涙を見るとそう思いました。本ではそこまで思わなかったんですが。やっぱり充希ちゃんの演技力ですね。

ラストシーンは、一緒に料理を作っているシーンなのがいいなあと思いました。2人の指輪が映るところ、ベタだけど安心します。
原作同様、胸キュンで、心が温かくなる映画でした^^