ラ・ラ・ランド  監督 デイミアン・チャゼル


女優を目指し、オーディションを受け続けるミア(エマ・ストーン)と、自分の店を開くことを願うジャズピアニストのセブ。(ライアン・ゴズリング)二人の恋と、夢の行方を描くストーリーです。

実は、ミュージカルは苦手で^^;何で唐突に歌ったり踊ったりしなきゃいけないんだ、って思ってたんですが。この映画を観て価値観変わりました。これほど歌とダンスがストーリーと渾然一体となった映画は初めて観ました。ていうか、避けてたから、素敵なミュージカル映画に出会ってないのかもしれませんが。でもとにかくこの映画は素晴らしかったです。

二人の出会いがあまりいい感じじゃなかったのが、ピアノと歌を通してだんだんと心を通じ合っていく様子、さらにダンスで気持ちの高まりが表されていて…。あのポスターのシーンの二人のダンス、素敵でした。風景や色彩も美しかったです。
ロマンティックなシーンもいっぱいで、プラネタリウムのシーンとかもう、見とれちゃいました。


ライアン・ゴズリングは元祖色男という感じで、この映画にぴったりの配役。何と言ってもピアノがすごい! 元々音楽をやってたそうなんですが、ピアノは初めてで、この映画のために猛特訓したのだとか。でも、ジャズピアノなんて難しいし、あれだけ弾けるのは相当センスがあったってことですよね。
ラストに、二人の思い出の曲を弾くのですが、泣けました;;素敵で切ない曲で、この一曲でサントラほしい!と思いました。もちろん他の曲も良かったです。
歌もダンスもがんばっていて、ごずりんの努力に感動です。
エマもとってもキュートで、歌も良かったです^^きれいな歌声だったし、胸打たれるものがありました。

衣装や髪型、全体の雰囲気も80年代風でしたが、シンセサイザースマホもあったし、現代ですね。80年代へのオマージュなのかも知れません。


二人の気持ちに行き違いが起きて疎遠になっていたのに、ミアのチャンスに一生懸命になるセブにグッと来ました。
セブが思い出の曲を弾きながら、二人の人生を想うのが切なく、ラストにミアを見つめるあの表情…。
会えなかった間、二人にどんなことがあったのかなあと。相手を大切に思う気持ちを伝え合って、だからこそ夢の実現につながったと思うのですが。

アカデミー賞14部門ノミネートも当然 、と思う、キラキラして切なく温かく心に残る映画でした。