月の部屋で会いましょう レイ・ヴクサヴィッチ

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34編もの短編が所収の、奇想としか言いようがない短編集です。

まず、一編目の『僕らが天王星に着くころ』を読めば、その奇想のほどが分かるでしょう。
次第に、体の表面が宇宙服に変わり、全部が変わってしまうと、体が浮かんで宇宙に向けて旅立ってしまうという奇病が、地球に蔓延します。ジャックは、妻のモリーが宇宙服に変わり始めたのを見て、自分もモリーと一緒に出発できないかあれこれ考えますが…。

『床屋のテーマ』は、散髪に来た男の絡み合った髪の毛の中が文字通りジャングルになり、猛獣やら狩りをする人間やらが暴れ出す物語。

『ぼくの口ひげ』は、小さなヘビを口ひげにした男が恋人に文句を言われ、除けたはいいけど、次に頭にくっつけたのは?という笑える話です。

『僕らが…』のように、夫の愛情にちょっとしんみりさせられる話もあれば、完全にナンセンスなものも多くあります。
でも、よくそんなこと考えるな、という発想のものばかりで作者の頭の中、どうなっているのか覗いてみたい気がします。

とにかく作品数が多いので、どれかは気に入るものがあると思います。



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これ本屋でちょっと気になってました。読む価値ありですかね。。 削除
2017/12/13(水) 午前 11:18 ゆきあや 返信する
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>ゆきあやさん

私は一編目が1番好きだったので、それを読んでみることはお勧めします。
ただ、あとの作品は合う合わない、いろいろあると思います。 削除