2017年のマイベスト10

今年も紅白をバックに2017年の読書生活を振り返って行きたいと思います。
海外作品をまあまあ読んだので、ひさびさに国内、海外別にランキングを出したいと思います。

【国内】
1 『蜜蜂と遠雷』 恩田陸
ピアノの演奏を文章でこんな風に表せるのだという、文章のもつ力を感じた作品でした。

2 『AX』 伊坂幸太郎
伊坂さんらしい展開に驚きと嬉しさを感じた大好きな一作です。

3 『友罪』 薬丸岳
重いテーマでしたが、とても考えさせられる内容でした。

4 『ミステリークロック』 貴志祐介
トリックは複雑でしたが、榎本&青砥のコンビの掛け合いを読めただけでも2割増しです。

5 『有頂天家族 二代目の帰朝』 森見登美彦
ひさびさに読んだ森見さんでしたが、期待にたがわず、モリミー節全開の楽しさでした。

6 『死と砂時計』 鳥飼否宇
ラストをどうとらえるかで、順位が変わって来そうな作品です。

7 『黒猫の薔薇あるいは時間飛行』 森晶麿 
なかなか凝った仕掛けがあり、楽しめました。

8 『リバース』 湊かなえ
ドラマ以上に衝撃的なラストシーン。 納得できない点はあるものの、構成の妙を感じました。

9 『その可能性はすでに考えた』 井上真偽
癖の強いキャラと文体、可能性を挙げてはひっくり返すミステリ部分は読む人を選ぶかも知れませんが、個性的な作品であることは間違いありません。

10 『傘をもたない蟻たちは』 加藤シゲアキ
他の作品も読んでみたくなるほど、なかなか魅力ある短編集でした。


【海外】こちらは5位まで。
1 『耐塵館』 エドワード・ケアリー
シリーズ三作目の『肺都』はまだ読んでませんが、今一番続きをわくわくして待ってる
シリーズの第一作です。衝撃の世界観にはまりまくりました。一応シリーズの順位ということで、二作目『穢れの町』も含みます。

2 『フロスト始末』 R・D・ウィングフィールド
第一作からずっと楽しみにしてきたシリーズの最終巻です。不眠不休のバイタリティーのフロスト、まだまだ読みたかったです。

3 『あなたの人生の物語』 テッド・チャン
動と静がはっきりした短編集で、この人にしか書けないだろうと思われる、独特の世界が良かったです。

4 『宇宙探偵マグナス・リドルフ』 ジャック・ヴァンス
個性的な探偵と、個性的な宇宙人の関わりや対決がユニークなSFミステリです。

5 『書架の探偵』 ジーン・ウルフ
ところどころ残念な所があるものの、設定だけでもすごいと思える作品です。


伊坂さんの『ホワイトラビット』と、今話題の『屍人荘の殺人』を年内に読めなかったのが残念です。早いうちに読めたらと思います。
そう言えば道尾さんを一冊も読まなかったなー。こちらも今年は必ず。