クール・ランニング  監督 ジョン・タートルトーブ

1988年のカルガリー冬季五輪に実際に出場した、ジャマイカボブスレーチームを描いています。
冬季五輪の年になると放映されることが多いのですが、オリンピック年でもないのに急に見たくなりました。今まで何回も見たことがあるのですが、何度見ても面白いし、感動できる、大好きな作品です^^

デリースは陸上の短距離走者として将来を嘱望された選手でした。しかしオリンピックの予選選考会で、隣を走っていた選手が転倒し、それに巻き込まれてしまいます。
4年後をめざせと言われたデリースですが、近くに元ボブスレーの金メダル選手が滞在していることを知ります。彼をコーチに、転倒した選手であるジュニアと、同じく転倒に巻き込まれたユル、幼なじみのサンカの4人で、急遽ボブスレーでの出場を目指すことに…。

最初、デリースとコーチのアーヴがメンバーを集めようとする時に、ボブスレーの映像を見せるのですが、それが「ボブスレーには危険がいっぱい!」みたいな転倒シーン満載の映像だったので、部屋に誰もいなくなったのには爆笑しましたw
実際、常夏の国ジャマイカで、それこそ「ボブスレーって何?」みたいな感じだっただろうなあと思います。雪も氷も練習場もないので、地面の上を自作の手押し車で練習する4人の様子には、よくやるなあ…と思いました。

寒さに慣れるために冷蔵庫(!)に入ってまで鍛錬してきたのに、冬のカルガリーは氷点下二桁の寒さです。あっという間に雪だるまのような着ぶくれ状態にw
そりも持っていないので、カナダに行ってから、練習用のオンボロそりを調達して、しかも氷の上を歩くのは初めてなのでスケート場に行って練習。競技場での練習ではそりに乗りこめず、そりに置いて行かれたところを写真に撮られたりして…。日々苦難の連続です。でも、持ち前の明るさとレゲエのリズムで乗り越える4人の様子を見ているだけで、見ている自分の気持ちも明るくなってきます。

予選や本戦のシーンは何回も見ているのに、いまだに手に汗握るような気持ちになります。ジェットコースターのような恐ろしいスピード、よく操作ができるものです。ドライバーの重要性はよく分かるのですが、後ろ3人は体重移動の他にどんな役目があるんだろうと思いました。映画ではそこのところはよく分からなかったので…。
予選を勝ち抜いたジャマイカチームのファンが増えて、アナウンサーがジャマイカのTシャツを着ているところなど楽しいです^^

本戦のラストのシーンは泣けます;;今まで散々嫌みを言ってきて大げんかになったこともある東ドイツの選手が、一番に拍手をしてくれるところにもぐっと来ます。

実際のジャマイカボブスレーチームについての本「クール・ランニング物語―ジャマイカボブスレーチームの軌跡」というのをネットで見つけました。映画はもちろんフィクションのところも多いので、実際はどんな風に出場が決まったのかなど、知りたいと思いました。