「一個人」の特集

昨日本屋で「一個人」という雑誌を買ってきました。一緒に行った本好きの友達が先に見つけたのですが、表紙はモノクロの松本清張さんのアップで渋すぎるので、私は見逃していました^^;「人生、最高に面白い本大賞」がメインタイトルで、「大人の読書案内」がサブタイトルでした。

表紙が清張さんだけあって、特集では生涯の紹介から始まり、「推理小説ベスト10」「歴史・時代小説ベスト10」「ノンフィクション・評論ベスト10」と盛りだくさんの内容です。「推理小説ベスト10」を見ると、映画やドラマになった作品が多く、さすがだなあと思いました。

そのあとはがらっと変わって東野圭吾さんの特集でした。作品を5つのキーワードごとに分けて紹介しています。これを見ながら、そういえば「時生」は読んでなかったなあ…とか、次に読みたい東野作品をチェックしたり^^

「最高に面白い本大賞」は、書店員さん15人が選んでいます。15人なので、かなりその人の趣味が影響してるような気もしますが…。よくありそうな「文芸部門」「ミステリー部門」などの他に、「歴史部門」や「自然・科学部門」「宗教部門」などがあるのがユニークです。
「宗教部門」の「くらしの仏教語豆辞典上・下」という本にちょっと興味が…w上下巻とか、暮らしの中にそれだけ仏教語があふれているっていうことなんでしょうか。

「人生もう一度読み返したい本」の特集では、作家さんの仕事場での写真が載っています。有栖川有栖さんの部屋には、「異色作家短篇集」をはじめ、私が揃えたいと思っている海外物の作品集がいくつも揃っていてうらやましい~!ご自分の作品が入っている棚には、本屋にあるような作家の名前の札が入っているのが面白いです^^
それに、ミステリの評論や解説書だけの棚があり、その中には私が持っていない「コーネル・ウールリッチの生涯上・下」も。あれだけ分厚いということは、作品全文紹介とかもあるんでしょうか。それともそれだけの波乱の生涯が…。薄幸な人生を送った方だということは知ってましたが…。
有栖川さんが選んでおられる「ハロー・サマー、グッドバイ」は私も読んでみたい本です^^

そして、「大人の読書案内」らしく、時代小説の特集も。畠中さんの「しゃばけ」も別の特集としてありましたが、池波正太郎さんや佐伯泰英さんなどの作家さんが取り上げられていました。文春文庫の「鬼平犯科帳」の表紙が美しいので驚きました。全巻揃えてずらりと並べてみると壮観かも。

最後は「泣ける恋愛小説30」恋愛小説はめったに読みませんが、たまに読んでみると、けっこう感銘を受けたりします。ここ数年で読んで心に残ったのは、雑誌にも紹介されてましたが川上弘美さんの「センセイの鞄」です。

全体の4分の3が読書関係という大特集なので、読書好きの方は買ってみる価値はあると思います^^