予期せぬ結末1 ミッドナイト・ブルー ジョン・コリア
第一部「犯罪と幻想」、インターミッション、第二部「恋愛と寓話」に分かれ、全16編が収録されています。
特に印象に残った作品をいくつか。
特に印象に残った作品をいくつか。
「またのお越しを」
青年が訪れた、驚くべき効き目のある薬を売る薬屋とは。
タイトルの言葉が巧いです。恋に夢中の青年も、いつかまたこの薬屋のドアを叩くことがあるのでしょうか。
これが一編目というのも、井上さんの編纂の妙を感じます。
青年が訪れた、驚くべき効き目のある薬を売る薬屋とは。
タイトルの言葉が巧いです。恋に夢中の青年も、いつかまたこの薬屋のドアを叩くことがあるのでしょうか。
これが一編目というのも、井上さんの編纂の妙を感じます。
「大いなる可能性」
放火癖のある男のあり得ない人生転換の物語です。
狙った家がことごとく放火できなくなる状況に笑ってしまいます。
放火癖のある男のあり得ない人生転換の物語です。
狙った家がことごとく放火できなくなる状況に笑ってしまいます。
「完全犯罪」
夫からチョコレートを贈られた妻が急死し、夫に疑惑の目が向けられます。
何となくこういう結末ではないかと予想していたものの、病理学者と警視総監の会話が面白すぎます。
夫からチョコレートを贈られた妻が急死し、夫に疑惑の目が向けられます。
何となくこういう結末ではないかと予想していたものの、病理学者と警視総監の会話が面白すぎます。
「メアリー」
豚に芸をさせて生活している男と結婚した女性の苦難の物語です。
メアリーというのは豚の名前なのですが、それがタイトルについている時点で、豚と人間の力関係が分かる気がします。
豚に芸をさせて生活している男と結婚した女性の苦難の物語です。
メアリーというのは豚の名前なのですが、それがタイトルについている時点で、豚と人間の力関係が分かる気がします。