2014-01-01から1年間の記事一覧

2014年のマイベスト10

今年も紅白をバックに、読書生活を振り返りたいと思います。 出だしはなかなか良かったのですが、後半になって失速するといういつものパターンで^^; 読書より、映画や海外ドラマを観ている時間の方が長かったですね~。 それで、今回は国内、海外を分けず…

三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船  監督 ポール・W・S・アンダーソン

ルーク、オーリー、マッツと人気の俳優さんが目白押し、しかも歴史物というのが嬉しいこの作品、BS朝日で放送されたのを初めて観ました。 テレ朝版は全部声優さんですが、劇場版やDVD版は俳優さんやお笑いタレントさんが吹替をしてるらしいですね。 田…

ホビット 決戦のゆくえ  監督 ピーター・ジャクソン

大雪注意報出てましたが、道路情報見ると、道にはそんなに積もっていなかったので、ひと山越えて観に行ってきました。 3Dは吹替、2Dは字幕です。俳優さんの声を聴くために字幕にしたかったんですが、朝イチと遅い回しかなかったので、道路状況を考えて…

アイネクライネナハトムジーク  伊坂幸太郎

斉藤和義さんに作詞を頼まれた伊坂さんが、代わりに歌詞を元にした小説を書いて、それを元にまた斉藤さんが曲を書いたというコラボ小説です。 始めの二編、「アイネクライネ」「ライトヘビー」が、元々のコラボ小説です。 「ライトヘビー」は、長い間電話だ…

ドラキュラZERO  監督 ゲイリー・ショア

ルーマニアのワラキア公ヴラド3世は、オスマン帝国に少年千人を献上するという無理難題を押しつけられ、それに刃向かったために、戦いの火蓋が切られます。 大国と戦うために、ヴラドは闇の力を借りることに…。 とにかくルーク・エヴァンスがかっこ良すぎ…

時の娘  ジョセフィン・テイ

私が好きな英国俳優の二人が相次いで演じたリチャード3世。 でも、リチャード3世について知っているのは悪評のある王だということぐらいで、王室についてもほとんど知らなくて…。 それで、怪我で入院中のグラント警部が、肖像画と歴史資料からリチャード3…

11/22/63 上下  スティーヴン・キング

友人のアルから、過去に通じる抜け穴の存在を教えられたジェイクは、余命短いアルの代わりに、ケネディ暗殺を防ぐように頼まれます。アルの綿密な調査ノートを譲り受けたジェイクは、過去に戻って犯人のリー・オズワルドを監視し始めます。 歴史改変物のタ…

ラスト・エネミー 近未来監視国家の陰謀(TVドラマ)

観たくて探したのですが、レンタルショップにもなく、アマゾンの配信で観ました。 全5話のドラマですが、ベネさんほとんど出ずっぱりでがんばってます。 スティーヴン(ベネディクト・カンバーバッチ)は強迫性潔癖性の天才数学者です。アフガニスタンで地…

裏切りのサーカス  監督 トーマス・アルフレッドソン

原作は、ジョン・ル・カレのスパイ小説です。 冷戦時代、英国情報部の作戦チーム“サーカス”に潜り込んだソ連の二重スパイ“もぐら”を見つけ出すというストーリー。 とにかく渋いおじさま俳優がいっぱいで、内容も渋く淡々と進みます。 主役はジョージ・スマイ…

アメイジング・グレイス  監督 マイケル・アプテッド

イギリスの奴隷貿易廃止のために生涯尽力した、ウィリアム・ウィルバーフォースの半生を描いた作品です。廃止200周年を記念して制作されました。 タイトルは有名な賛美歌ですが、奴隷船の船長だった牧師が、自分の過去を悔いて作詞したという背景は初めて…

マイティ・ソー ダークワールド  監督 アラン・テイラー

「アベンジャーズ」で大暴れした後、アスガルドに強制送還されたロキがその後どうなるのか?が一番気になっていた作品です。 地球に起きた重力の異常を調べていたジェーンに、「エーテル」というダークエルフの力が宿り、ソーが彼女をアスガルドに連れて帰っ…

ジョン、全裸連盟へ行く  北原尚彦

なかなかインパクトあるタイトルですが、イギリスBBC制作のドラマ「SHERLOCK」のパスティーシュです。現代版シャーロック・ホームズとジョン・H・ワトソンが、PCやスマホなど最新機器を駆使しながら事件の謎を解く、大人気のシリーズです。 ま…

マイティ・ソー&アベンジャーズ

アメリカンコミック原作の映画は、「バットマン」「アイアンマン」「ハルク」ぐらいしか観てないのですが、トム・ヒドルストンの演技を観てみたくて、借りてきた「マイティ・ソー」、偶然WOWOWでやってた「アベンジャーズ」と続けて観ました。 ソー(クリス…

ミスティック・アイズ  監督 D・R・フッド

主演作の「The Imitation Game」がトロント映画祭観客賞(最高賞)を取ったばかりのベネディクト・カンバーバッチ。最近お気に入りの俳優さんです。 「SHERLOCK」は何度となく観ていますが、他の作品も観てみたくて、少しずつ鑑賞中です。 完全ネタ…

四畳半神話大系  森見登美彦

京都旅行に持参したこの本、やっと読み終わりました。 「あの時こうしていれば…」という後悔、誰でも1度はありますよね。主人公が迷い込んだのはそんな願いを現実にしてしまう並行世界です。 裏表紙に書いてあったあらすじ、全然読んでなかったので、始めは…

8月のソーダ水  コマツシンヤ

8月から少しずつ読み始めて、読み終わったのは9月になってしまいましたが、夏の昼下がりに、気持ちの良い場所で読みたい漫画です。 小学生ぐらいの女の子、海辺リサちゃんが、翠曜岬で過ごす夏の日々を描いています。 私たちの世界とは少し違う、ファンタ…

スター・トレック イントゥ・ダークネス  監督 J・J・エイブラムス

「SHERLOCK」にはまるあまり、ベネさんが素晴らしい悪役っぷりを見せているという「スター・トレック イントゥ・ダークネス」を観ました。 「スター・トレック」は、カーク船長とミスター・スポックは知ってて、確かシリーズのどれかの映画は観てま…

ドラマ SHERLOCK3

ずっと前に録画しておいた番組をこの夏に観ようと、ふと観始めたNHKの「SHERLOCK3」。前に第1シリーズの「ピンク色の研究」だけ観てそれっきりになっていたのですが、すっ飛ばしていきなりライヘンバッハの滝後(ドラマでは滝ではないですが)…

下鴨納涼古本まつり

14~16日、京都に行ってきました。 この暑い夏の時期、無理をしてでも京都に出かけた一番の理由は、下鴨神社そばの糺の森で開かれている「下鴨納涼古本まつり」に行きたかったからです。 40近い店舗、約80万冊の本が集まるという、京都で最大の古書…

本をめぐる物語 一冊の扉

「ダ・ヴィンチ」掲載の作品に書き下ろしを加えた、本にまつわる物語のアンソロジーです。「ダ・ヴィンチ」は読んでいますが、掲載の小説は読んでないことが多いので、全作品初読でした。 初めての作家さんも多かったのですが、面白い作品とそうでないものと…

夢見る宝石  シオドア・スタージョン

夏になるとSFが読みたくなります。 SFマガジン9月号も「夏の必読SFガイド+α」の特集でした。でも、これ同じ作家の作品が入りすぎな気がします。ディックは6作も入ってます。 スタージョンの作品が入ってないなんて!「夢見る宝石」ぜひ入れてほしか…

満願  米澤穂信

直木賞ノミネート、山本周五郎賞受賞作品です。 「儚い羊たちの祝宴」で黒さ全開だった米澤さんですが、この「満願」は黒いというより暗いです。どれも非常に精緻に構築された話で説得力があるので、読み終わるとさらに暗い気持ちになります^^; 「夜警」 …

森見登美彦の京都ぐるぐる案内  森見登美彦

近々、ひさびさに京都に行こうと思っています。 ちょうど文庫になったこの本を手に取りました。 森見作品に登場する京都の名所を、写真と作品の抜粋、簡単な紹介とアクセス方法などとともに紹介しています。 「そう言えばまだこの作品は読んでいなかったな~…

古書店で見つけました☆

久しぶりに古本屋巡りに行ってきました。 ぶくおふでは三連休中、フェアをやってました。 A店では、単行本、雑誌が半額でした。 それで買ったのがこの三冊。 「盤上の夜」 宮内悠介 将棋や、麻雀、囲碁などのゲームをモチーフにした、なんとSF短編集。 こ…

チルドレン  伊坂幸太郎

好きな作家さんの本を読み逃していると、いつ読もうか…と思っている間に、ますます読む機会を逸してしまいます^^; これもその一冊。伊坂作品のキャラベスト10でも上位に入る陣内と、初めての出会いです^^ なんてインパクトあるキャラなんでしょう。近…

機内誌の話

飛行機に乗った時に一番楽しみにしているのが機内誌です。 ANAは「翼の王国」、JALは「スカイワード」 どちらもオールカラーで、世界各地を旅した記事や、食事、グッズのコラムなどで構成されていて、とても旅情を感じさせて、旅の空で読むのにぴった…

増山超能力師事務所  誉田哲也

超能力が正式に認められるようになり、設立された超能力師事務所に持ち込まれる事件を解決する連作短編集です。 超能力師協会設立にも関わった、ずば抜けた超能力師である、所長の増山。 二級超能力師の免状を持つ、健と悦子。二級に合格したばかりの篤志。…

ばけもの好む中将 弐 姑獲鳥と牛鬼  瀬川貴次

左近衛中将宣能と、右兵衛佐宗孝のコンビが怪異を探る平安絵巻第2弾です。 今回はまず、宮中の花形である4人の近衛中将の紹介がされます。 光源氏の再来とも言われる美形、宰相の中将雅平。 優秀で帝の信任厚い、頭の中将繁成。 癒しの君と呼ばれる源中将…

フランクを始末するには  アントニー・マン

ユニークな発想の短編集です。わりとブラックな結末の話が多いのですが、もともとのタイトル作(「マイロとおれ」)のかわいらしさと、全編に流れるそこはかとないユーモア、そしてイラストのおかげで暗い雰囲気にならずにすんでいます。 「マイロとおれ」 …

二流小説家  デイヴィッド・ゴードン

ハリーは、いくつものペンネームを使い分けてジャンルの違う連載小説を書いている、あまりパッとしない作家です。しかし、死刑執行をひかえた連続殺人鬼から、告白本の執筆を依頼されるという大チャンスが彼に巡ってきます。 これは連載小説家(原題 The Ser…