2013-01-01から1年間の記事一覧

2013年読書マイベスト10

今年も紅白歌合戦をバックに、2013年の読書生活を振り返ってみたいと思います。 今年は昨年よりは読めました。年末になってだいぶ失速しましたが…^^; 海外物もけっこう読めたと思います。長らく離れていたディーヴァーに戻ってこれたのは良かったです…

ポーカー・レッスン  ジェフリー・ディーヴァー

「クリスマス・プレゼント」に続くディーヴァーの短編集です。 「ドンデン返し16連発!」というコピーその通り!というか、実際のドンデン返しの回数はもっと多いです。 16編のうち、特に印象に残ったものを紹介します。 「通勤列車」 ライバル会社に情…

9~12月に買った本(海外)

海外物がたまってきたのでご紹介。 古本単行本です。 「宇宙舟歌」 R・A・ラファティ 「未来の文学」の一冊で、ラファティの中でも分かりやすいということで人気の作品だそうです。 新ハヤカワSFシリーズです。 「夢幻諸島から」 クリストファー・プリー…

もしもし、還る。  白河三兎

田辺志朗は、目覚めると、サハラ砂漠のような場所にたった1人でいました。そこに、電話ボックスが空から降ってきて、志朗はある理由でその中から出られなくなってしまいます。 その電話からつながるのは、119の男,湖の上にいるという女性です。 ダ・ヴ…

舟を編む  監督 石井裕也

長い年月をかけて、辞書を編纂することにすべてを傾ける、言葉と辞書を愛する人々の物語です。 原作が大好きなので、映画も観たかったのですが近くに来なくて…ようやく観られました。 やはり気になるのは「まじめ」こと馬締光也のキャラクターです。 松田龍…

秋の牢獄  恒川光太郎

秋に読みたいと思いつつ、長年積んだままだったこの本をついに読みました。 読み終わったのは冬になってしまいましたが。 どこかに閉じ込められた人々という設定が共通の短編集です。連作ではありません。 「秋の牢獄」 秋の中でも11月7日に読むべきだっ…

雀蜂  貴志祐介

雪の山荘で目覚めた小説家の安斎は、山荘内に雀蜂の大群がいることを知ります。前に蜂に刺されたことがあり、命の危険を感じる安斎は、生き延びるために戦うことに。 ひさびさに角川ホラー文庫から出た、昆虫サバイバルホラー&ミステリです。 読み始めてす…

ビブリア古書堂の事件手帳4~栞子さんと二つの顔~  三上延

今までは章ごとに選ばれる本が違っていたのですが、今回はすべて江戸川乱歩で、内容も1つの謎を追いかける長編になっています。 私の乱歩の読書歴は、児童向けのシリーズではなく…臙脂色の表紙で、妙にしっとりとした質感の分厚いシリーズを図書館で借りて…

冬虫夏草  梨木香歩

好きな本を3冊挙げてと言われたら、その中に入る前作「家守綺譚」その続編です。 前作、本作とも、明治時代、亡くなった友人の家の管理を任された、駆け出しの物書きである綿貫が、家や周辺で出会う不思議なもの達との関わりを綴った作品です。日記なので、…

東京バンドワゴン  小路幸也

ドラマ化が決まるちょっと前あたりに、古本屋が舞台だと初めて知った私^^;ホームドラマはあまり得意ではないけれど、古本屋なら別です。 なかなか面白いので、ようやく原作にも着手です。 堀田家は祖父(勘一)、父(我南人)、長男夫婦(紺、亜美)とそ…

銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件  アンドリュー・カウフマン

「本が好き!」の献本に応募して、初めて当選しました。 タイトルと内容紹介だけ見て衝動的に応募してしまったので、分厚い本が来て読めなかったらどうしよう…と思っていましたが、読みやすい本でホッ^^; 謎の銀行強盗に出会って、「今持っている物でもっ…

文・堺雅人2 すこやかな日々

2009~2013年4月までのエッセイをまとめたものです。 禁煙記録の4年間という意味合いもあるようで、体作りや健康についてのエッセイが目立つのと、part1よりも、堺さんの学問への興味が前面に出た内容になっています。 バラエティに出演された時…

文・堺雅人  堺雅人

今や時の人になった堺さん。 私が初めて堺さんに注目したのは大河ドラマ「新選組!」の山南敬助役でした。 このエッセイはちょうどその頃から書かれたものです。先日エッセイのpart2が出て、1も感想を書いていなかったということもあって読み直してみまし…

よくわかる日本のキノコ図鑑  キノコ雑学研究倶楽部編

また一冊キノコ本が増えました。 これがけっこう変わった体裁で…。サブカルチャー系のムックにあるようなB6?版くらいの大きさで、紙もあまり良くないです。表紙も何となく怪しげな雰囲気です。 でも、出版社は学研で、オールカラーです。 キノコ図鑑はい…

解錠師  スティーヴ・ハミルトン

8歳の時に遭った出来事のせいで声を失ったマイクルは、叔父の家に引き取られて生活します。 そこで、持っていた絵の才能を開花させ、一方で錠前を開けることに夢中になります。 そして高校生になった時、友人たちとした悪ふざけが元で、犯罪の世界に巻き込…

壬生義士伝   監督 滝田洋二郎

先日、堺雅人さんの出演された時代劇はだいたい観ていると記事に書きましたが、この映画は観ていなかったので気になってました。 主役は新撰組の隊士、吉村貫一郎(中井貴一)です。吉村は盛岡藩の出で、家族が食べるのもやっとという貧しい暮らしぶりでした…

私と踊って  恩田陸

ノンシリーズの短編集です。 恩田さんは設定が独創的な作品が多く、それを効果的に生かすのに短編の方が合っているのではないかと思います。長編は広がりすぎてしまって、ラストは「あれ?」ということも^^; 全19編のなかから、特に心に残った作品を紹…

堺さんおめでとうございます♪

今日は堺雅人さん40歳のお誕生日です おめでとうございます 今年はご結婚、そして一躍、時の人となって、公私ともに充実していらっしゃいますね 今ちょうど「リーガル・ハイ」1stシーズンの再放送を観ているところです 2ndシーズンも楽しんでいます あのス…

今ごろあまちゃん

あまちゃんを観ていなかったので、全くブームに乗れなかった私ですが、 今日、総集編の前後編が一挙放送だったので観てみました。 能年玲奈ちゃんは、「鍵のかかった部屋」で佐藤浩市さんの秘書役でしたが、登場シーンも少なく、表情も抑え気味だったので、…

陽だまりの彼女  監督 三木孝浩

初日に観に行きたかったのですが、体調が優れず、今日になりました 二人の醸し出す温かい雰囲気に癒されました 江ノ島の爽やかな風景がこの映画にぴったりだったと思います 潤くんは前髪を下ろすと急に幼くなってかわいらしいですね 大ちゃんの言うとおりで…

7~10月に買った文庫本(国内)

しばらく文庫本を紹介してなかったのでたまりました^^; 今回は国内編です。すべて古本です。 「ようこそわが家へ」 池井戸潤 「身近に潜む恐怖」を描いた作品だそうで、家庭の方がメインになっているのが珍しい気がします。 「オレたち花のバブル組」 池…

ドラマ シャーロック

少し前に来日して、大人気という「ベネさん」ことベネディクト・カンバーバッチが主演する「シャーロック」の第1シーズン第1話を観ました。 各シーズン3話しかないのですが、1話2時間で見応えがありました。 舞台は現代なので、ホームズはパソコンやス…

2013 ザ・ベストミステリーズ  日本推理作家協会編

2012年に発表されたミステリーの中から、特に優れていると評価された作品を集めたアンソロジーです。東野さんが序文を書いています。 そのように銘打つだけあって、読み応えのある作品が揃っていました。 全12作のうち、特に印象に残った作品を紹介し…

大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]  監督 金子文紀

男子だけがかかる赤面疱瘡という病のため、男性が激減し、女性中心の世の中になった江戸時代を描いた漫画の映画化です。二宮くんと柴咲コウさんの映画の数十年後になります。 もともと原作ファン、そして堺さんが主役ということで楽しみにしていた映画ですが…

リバーサイド・チルドレン  梓崎優

ついに出ました、3年ぶりの新作が! 「叫びと祈り」に感動して、「スプリング・ハズ・カム」で“この人は本物だ!”と思い、ずっと新作を心待ちにしてました。 東京創元社のツイッターで、サイン本が発売されることを知って、申し込みました。 「ミステリ・…

連休に買った本

2回の3連休で、だいぶ本が増えました。 文庫もしばらく紹介してないのでたまってますが、 単行本でいい本が買えたので、今回も古本単行本を紹介します。 「鏡の花」 道尾秀介 この前出たばかりの本がもう古本で…目が点になりました。美本です。 でも、ハー…

ノックス・マシン  法月綸太郎

本格ミステリとSFとの融合ということで、大森さんイチ押しの作品です。その時点でかなりマニアックな印象を受けましたが、その通りでした。 「ノックス・マシン」 古典ミステリの愛読者なら知っている「ノックスの十戒」。 私も知ってましたし、その中の第…

イケメン☆平家物語  山下景子

大河ドラマ「平清盛」、視聴率は低かったけれど、私は面白いと思って観てました。 後白河を中心にした宮中の怪しい人間関係や、清盛の長男重盛の苦悩など、見ごたえありました。(あれ、清盛は?) 平家は似たような名前が多くて、何が何だか…ということと、…

7,8月に買ったファンタジー&SF

すべて古本です。 「煌夜祭」 多崎礼 気になっていたファンタジーです。 「ラピスラズリ」 山尾悠子 読みたくてたまらなかった幻想小説です。 「世界の果ての庭」 西崎憲 先日読んだ「シャムロック・ティー」を彷彿とさせる、数ページの掌編が作り出す庭園の…

世界の美しい鳥  上田恵介 監修

図鑑や生き物の写真集を見るのが子供の頃から好きでした。 今でも眺めたり、ちょっと変わった図鑑があると買ったりしています。 この鳥の本の前に買ったのが「変形菌図鑑」^^;こちらはまだちゃんと読んでいないのでまた。 この本は美しい鳥を集めた写真集…