銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件  アンドリュー・カウフマン

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「本が好き!」の献本に応募して、初めて当選しました。
タイトルと内容紹介だけ見て衝動的に応募してしまったので、分厚い本が来て読めなかったらどうしよう…と思っていましたが、読みやすい本でホッ^^;

謎の銀行強盗に出会って、「今持っている物でもっとも思い入れのある物」を盗られた人々が、あり得ないような出来事に見舞われる物語です。

まず装丁に目を惹かれます。カバーも帯も、表紙もスピンも真っ黄色。そこに黒のにじんだ字ででタイトルが書かれています。影絵風のイラストが表紙や中に入っていて、とてもスタイリッシュな雰囲気です。

主人公の妻は日に日に身長が縮んで行きます。他の人々も、夫が雪だるまになったり、母親が98人に分裂したり、心臓が爆弾になったり…(ここまでは帯に書かれています)
他にも奇妙奇天烈な出来事が、それぞれ全く違った形で起きます。

不幸になる人もいれば、大したことにはならない人、反対にラッキーな人まで様々です。
これって、出来事こそ変だけど、私達の人生と同じですよね。

何かがきっかけとなって運命が変わる、そのターニングポイントをカリカチュア化したのがこの出来事なのではないでしょうか。

あの強盗は、もしかしたら運命の神なのかも?ずいぶん残酷な神ですが、神というのは本来そういうものなのでしょうね。

だんだんと小さくなっていき、自分のその後について覚悟を決めた妻が、子供と明るく過ごそうとする様子は切ないです。それにつれて夫にも変化が…。

それぞれの顛末が表していることについては、訳者の方のあとがきに少し解説がありますので、自分の想像と比べてみるのも楽しいと思います。

短い物語ですが、自分の人生についてもふと考えさせられる内容でした。





これ、ぼくも応募したんですよ^^。見事落選したんですけどね。この本は是非読みたいですね。 削除

2013/11/4(月) 午後 4:34 beck 返信する
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>ベックさん

そうなんですか
初めて当選したので、かえっておろおろしてしまいました(笑)
なかなか面白い本だったので、ぜひ^^ 削除

2013/11/4(月) 午後 7:38 ねこりん 返信する
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これは書店で見かけた時に題名だけで興味を持った作品です(笑)内容に関しての知識はなかったのですがやはり面白そうですね。 削除

2013/11/7(木) 午後 3:08 [ テラ ] 返信する
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>テラさん

原題は「小さな妻」なのですが、これは訳者の方のアイディアの勝利ですね。読みたくなってくる題ですよね^^
いろんな読み方ができる内容だと思うのでぜひ。 削除

2013/11/8(金) 午後 9:34 ねこりん 返信する
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献本だったのですね~!なんとうらやましい^^あっという間に読めましたが、内容は詰まってましたねえ。あの男は神かもしれないという解釈もとても良いです。 削除

2014/5/24(土) 午後 2:44 ゆきあや 返信する
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>ゆきあやさん

そうなんですよ、当たってびっくりです
なかなか含蓄のある本だったので読んで良かったです^^
お、そうですか☆ゆきあやさんにそう言ってもらえると嬉しいです^^ 削除

2014/5/24(土) 午後 9:59 ねこりん 返信する