28日後…  監督 ダニー・ボイル

バイオハザード」系ホラーです。「アイ・アム・レジェンド」に設定がよく似ているそうですが、そっちは未見なのでよく分かりません^^;

ウィルスに感染した実験用のサルが逃がされ、そこから感染が広がり、イギリスは壊滅状態になります。事故で昏睡状態だったジムは目覚めると病院にも街にも誰1人いないのに気づき呆然と立ちつくします。この時の街が、ほんとに閑散として、それを俯瞰で撮った映像がとても見応えあります。CGじゃなさそうだったので、交通規制敷いたのでしょう。
街をさまよううちに出会ったセリーナとマーク、またその後出会ったフランクとハンナと行動をともにします。
このウィルスは血液で感染し、とても感染力が高い上、すぐに発病します。そのため感染した人は仲間だろうが家族だろうが速攻殺さないと自分の身が危ういのです。前半はそのことによる悲劇が描かれています。ホラーでよくある設定です。

ですが、後半様相は一転。生存者を捜している軍によってジムたちは保護されます。しかし、軍のメンバーの真の狙いは別のところにありました。
後半は、ゾンビより感染していない人間の方が怖い、というのがテーマのようです。三欲むき出しの人間の姿が生々しいです。期せずして、先日見た「ミスト」と似たようなテーマの映画を選んでしまったみたいです。

単なるホラー映画とは違い、ゾンビがうじゃうじゃ…というような内容ではないです。イギリスの田園風景が非常に美しく、心和むシーンも多くあります。全体的に静かで内省的な感じさえする映画でした。主役のキリアン・マーフィもかっこいいです^^

エンディングが2バージョンあるそうで、私が見たのはハッピーエンドの方でした。急に場面切り替わって不自然な気がしましたが、気が利いたオチのある爽やかなラストでした^^本来の劇場版バッドエンドも、セル版DVDには入っているらしいです。