海外文学の愉しみ

皆さんは海外文学は好きですか?私は小学生時代から海外物のミステリ&SFに親しんで来たので、いまだに海外物を買う方がわくわくした気持ちになります。
読むスピードは圧倒的に国内物の方が速く、海外物は作品にもよりますが2,3倍の時間がかかるように思います。文体の違いや、文化の違いは読みにくさにもつながりますが、そこが魅力でもあります。内容を咀嚼しつつ最後まで読み切ったときの満足感は格別です^^
ジャンルに片寄りがあるので、純文学の名作は読んだことがないものも多いです^^;ジャンルを問わず読んでおられる方はすごいですね。

海外物のミステリを載せている雑誌は、前はもっと多かったのに、今では「ミステリマガジン」一冊になってしまいました。光文社の「EQ」は「ジャーロ」になり、最初は海外物メインの雑誌だったのに途中から編集方針が変わり、今では完全に国内物の雑誌です。
「ミステリマガジン」は毎月買っている時期もありましたが、高いので今では興味のある特集の時だけ買っています。でも、これからも「ミステリマガジン」を応援していきたいです。

本の雑誌」6月号は「初夏の海外文学祭り!」特集でした。「ガイブン読み」は日本に三千人しか棲息していない、と書いてあったのには苦笑^^;ちなみに最近最も売れた海外物はやはり「ダ・ヴィンチ・コード」だそうです。(ジュンク堂池袋店調べ)
海外物を刊行している出版社の方にインタビューする記事があったのですが、東京創元社で最も売れた本は「薔薇の名前」だそうです。映画は見ましたが原作は未読です^^;これはいつか読もうと思ってます。

ネット古書店を利用するようになって、集中的に海外物を買っています。店舗に出にくい物も、ここではよく見つかるからです。
最近買った海外物は…

「ヴィーナス・プラスX」 シオドア・スタージョン
この長編のことは知らなかったので、思わず購入。

「海を失った男」 シオドア・スタージョン
前に、「不思議のひと触れ」とどっちにしようか悩んで、結局「不思議の~」を新刊で買ったのですが、古本で見つかって良かったです^^

「エムズワース卿の受難録」 P・G・ウッドハウス
執事のジーヴズで有名な作家さんです。ジーヴズのはよく見かけますが、これはめずらしかったので。

「タイムマシンの殺人」 アントニー・バウチャー
世界最大のミステリ大会である「バウチャーコン」に名前を冠されている、作家兼評論家の作品集です。この本は論創社から出ている「ダーク・ファンタジー・コレクション」の一冊です。面白そうな本ばかりなのですが、一冊が2千円と高いので、新刊ではちょっと…。ヘンリー・スレッサーのとこれとまだ2冊しかありませんが、古本で地道に集めていきたいです。

「黒いカクテル」「パニックの手」(文庫) ジョナサン・キャロル
地元の中古屋で並んでいるのを見つけました。読んだことがない作家さんなのですが、世界幻想文学大賞をとった作品も収録されていて期待大です^^

「カリブ諸島の手がかり」(文庫) T・S・ストリブリング
昔話題になった本で、国書刊行会の世界探偵小説全集から単行本が出ているのですが、論創社の以上に高いので買えませんでした;;でも、なんと河出文庫から出ているのを見つけ、嬉しさのあまり新刊で買いました。

これからも「ガイブン読み」3千人?の中に入り続けたいと思っています。同じくガイブン読みの皆さん、ブログを通じて人口を増やしていきましょう^^