レッドクリフ part1  監督ジョン・ウー

三国志は登場人物と簡単な図式くらいしか知らない無知な私ですが、CMで見る映像美に魅せられ、wowowであった放映を録画しておいたのですが、やっとそれを見ることができました。
本編前の三国志の説明部分は日本で独自に付け加えたそうです。前にTVでジョン・ウー監督があれを見てびっくりしたって言ってましたw でもあれのおかげで私のような三国志をよく知らない人もスムーズに本編に入れます。

まず最初の、敗走する劉備軍の将軍趙雲が、残された劉備の妻子を救うために大立ち回りをするシーンに惹きつけられました。赤ちゃんを背中にくくりつけ、長槍で、たくさんの兵を相手に竜虎の如く立ち向かう趙雲かっこよすぎます>< 劉備の妻は井戸に身を投げてしまいますが、無事子どもを劉備の元に送り届けることができたことにホッとしました。

戦いのシーンは非常に劇的です。孔明が亀の甲羅に似た「八卦の陣」に曹操側をおびき寄せるシーンで、陣が変化する様子をずっと上空から撮っているのですが、まるで壮大なマスゲームを見ているようでした。
盾で作った通路がさっと開き、劉備側の将軍が一人ずつ躍り出て、一騎打ちならぬ一騎対数十人の派手な戦闘があるのに驚きました。いくらなんでも将軍を一人で戦わせることはなさそうな気がしますが、ここが主要メンバーの見せ場なんでしょうね。
中村獅堂は周瑜側の水軍を指揮する甘興という大きな役をもらっていますが、思った以上に出番が多いです。前述の一騎打ちのメンバーにも入っています。元海賊で戦法には自信を持っており、孔明にライバル心を燃やす視線はなかなかです。
最後には上から見ているだけでは我慢できなくなった周瑜が自ら戦闘に加わり、そこで趙雲をかばって怪我をします。

戦いのシーンでは軍師である孔明の派手な見せ場はありませんが、凛とした姿は気品がありました。周瑜との琴の合奏や、鳩を飛ばす仕草、扇を少し動かすだけで軍を指揮する姿は優雅でさえあります。男臭いシーンの多いこの映画の中にあって静の部分を担うこの役柄は難しいと思いました。でも金城さんの演技は良かったです^^

周瑜と妻の小喬のシーンは1で少し浮いているような気もしましたが、この後連合軍を助けるために自ら曹操の元に赴くらしいので、そこで1の夫婦愛が生きてくるのでしょうね。
そういえば周瑜の人徳を表すエピソード(水牛泥棒の)は三国志に出てくるのでしょうか?
いいエピソードですよね。

PART1は、赤壁の戦い前哨戦だけで、いよいよこれからが本番です。PART2が楽しみになってきました!大作なので長い間劇場に同じ姿勢でいるよりは気軽に家で見たいので、DVDかTV放映まで待つことにしますw