アヒルと鴨のコインロッカー  伊坂幸太郎

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何を書いてもネタばれになりそうなこの作品です^^;
「一緒に本屋を襲わないか」って言われたら、普通は「何言ってんだ?」ですよね。でも、椎名はなぜかずるずると本屋襲撃の手伝いをすることに…。
村上春樹の「パン屋再襲撃」を連想しました。普通は行かないだろう、っていう店を襲うっていう共通点で。内容は全然違いますけど。

河崎がなぜ本屋を襲うことにしたのか、本当に広辞苑がほしかったのか?が最大の謎なのですが、2年前のペット殺し事件、ブータンの習慣、間違えて広辞林を盗んだこと…などがこんな風に結びついてくるなんて!あっと驚く展開はさすが伊坂さんです^^

ドルジの素朴で暖かいキャラクターと、河崎の女好きだけど面倒見が良い、というキャラクターがとてもいいです。巻き込まれ型の椎名もいい味出してますが^^
でも、キャラクター造形がいいだけに、あることが分かったときには衝撃のあと「…?」と前のページを読み直してしまいました。読み直すと、最初の方から伏線がいっぱいあって、さらに驚くわけですが。
読んだことのない人には何だか分からない感想になってしまいましたが、ほんと感想の書きにくい本です。

河崎と椎名を結びつけるきっかけになったボブ・ディランの「風に吹かれて」ですが、この名曲を題名を聞いただけでは思い浮かべることができませんでした^^; 
でも、映画を見て「ああ、この曲!」と分かりました(遅)この曲を知ってた人は、読みながら頭の中でこの曲が流れてたり、つい鼻歌で歌ったりしてたんだろうな~と考えると、ちょっと損した気がします^^

映画では、お気に入りの俳優の瑛太さん(さんをつけると何か変ですね^^;)と、濱田岳さんが主役を演じています。ドルジ役の人はほんとにブータン人かと思いました(笑)
完全映画化、とうたわれただけあって、原作の雰囲気をこわさずに忠実に作られています。原作ファンの人は皆さんごらんになったと思いますが、まだの人は一見の価値あり、です^^





この作品がどのように映像化されているのか非常に興味があります。映像化は難しいのでは、と思っていたのですがねこりんさんの記事を読んで更に興味が涌いてきました、近日中に観たいと思います。TBさせてください。 削除

2008/8/16(土) 午前 9:32 hayaton 返信する
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>はやとんさん
映画はご覧になりましたか?また感想聞かせてください^^ 削除

2008/8/23(土) 午前 10:19 ねこりん 返信する
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私が伊坂作品の虜になったのは村上春樹さんの作品が好きだったからだと思えてなりません。「パン屋再襲撃」になるほどと思っちゃいました。
トラバさせてください。 削除

2008/9/11(木) 午後 0:23 金平糖 返信する
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私も村上作品は大好きです^^日常でありながら違う世界、という感じが共通点かもですね。 削除

2008/9/11(木) 午後 0:46 ねこりん 返信する
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この本で伊坂氏作品が好きになりました♪それにしても、ほんとに何を書いてもネタバレになりそうで、書評家泣かせな作品です。
ところで私は原作しか読んでいません。完全映画化ってホントかなぁ…と半信半疑でためらっていたのですが、ねこりんさんのおすすめコメントで、映画版も観てみたくなりました。(瑛太もちょっと好きだし)
大好きな作品なのでTBさせてください☆ 削除

2009/3/5(木) 午後 8:16 TEA♪ 返信する
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>TEA♪さん
私も、「オーデュボンの祈り」の次に好きな作品です^^
事実が分かってみると、最初の方から伏線がいろいろとあったことに気づいて、なるほど~と感心しちゃいますよね^^
映画は、映像化無理だろうと思うところを見事にクリアしてるのでぜひ見てみて下さい♪ 削除

2009/3/6(金) 午後 10:32 ねこりん 返信する
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ほんと何を書いてもネタバレになりそうで、感想が書きにくい作品ですよね(^^ゞ伏線もたくさんあるし、ネタバレ後に読み返すとまた新たな発見もありそうですね。映画鑑賞後に読み直したりしてもよさそう…。スルメのように楽しめる作品のように思えてきました(^^) 削除

2016/3/25(金) 午後 5:35 [ sinobu ] 返信する
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>sinobuさん

暗い要素も含んでいる作品だと思いますが、それを「風に吹かれて」でさっと洗い流してくれるような気がします。
原作の雰囲気をそのまま映画化してくれているので、ぜひ観て頂きたいです^^
sinobuさんの記事を拝見して、またスルメのように再読を楽しみたくなってきました。 削除

2016/3/27(日) 午後 2:45 ねこりん 返信する