ハチミツとクローバー  監督 高田雅博

元々原作が大好きで、このDVDも買って持っています
翔くんのことは知っていたけれど、まだ嵐さんのファンではなく…
たぶんこれが、初めて観た嵐さんが出演した映画でしょう。
今日、久しぶりに観直しました。何度も観ているけれど、ブログを見ると感想を書いてないことに気づいたので、改めて書いてみようと思います^^

美大の花本研究室につどう、5人の恋模様を描いた作品です。
花本(堺雅人)のいとこの娘であるはぐみ(蒼井優)は天才的な絵の才能を持つ女の子。竹本(翔くん)は絵を描いているはぐみをひと目見て好きになってしまいます。
この時の竹本の表情が素敵です 
はぐみが描いた桜の木、そして舞い散る桜の花びらが印象的なシーンです
「人が恋に落ちる瞬間を、初めてこの目で見てしまった」という、真山(加瀬亮)の独白もいいです

真山はバイト先のデザイン室に働く女性に恋をしていて、そんな真山にあゆ(関めぐみ)は片思いしています。
天才肌で個展も開く森田(伊勢谷友介)は、はぐの作品を見て心惹かれます。
そしてはぐの気持ちは…?

一方通行の5人の気持ちが切なく、恋ってこんな感じだなあ…(遠い目)と自分も切なくなってしまうのです
また、美大生ということで、芸術にかける思いがこの作品の重要なモチーフになっています。

翔くんは竹本にぴったりでした^^
スランプに陥ったはぐのためにできるわずかなことをしようとする竹本に泣けます
壊れた筆をそっと修理してあげたり、恋敵である森田に「今はぐちゃん支えられるのは森田さんだけなんです」って言いに行ったり…。
自転車で「自分探しの旅」に出るシーンは原作ではほんとに長くて、ほとんど一巻分旅をしています。映画では短かったけれど、宮大工(中村獅童)と出会って人の温かさを感じる、心に残るシーンになっています。
 
伊勢谷さんの演じる森田が気に入っています。原作ではほとんど変人の域に達している森田ですが、伊勢谷さんは、原作ほどは乱れず、でもかなり型破りな森田を違和感なく演じてくれています。やっぱりご本人の芸術性がにじみ出るのでしょうか?
蒼井さんと一緒に絵を描くシーンで、美術スタッフさんの絵も用意されていたのに、2人が実際に描いたあの絵が採用されたと翔くんが前に言ってましたね
自信家の森田が、はぐみの言葉や態度で、自分の価値観を見直すところが好きです

自分が音楽や美術系の才能と根性がないもので、そういうことに打ち込める人への憧れがあります。でも、実際にやってみるといろいろ葛藤があるのでしょうね。
大ちゃんも絵で悩むことがあるのでしょうか?いつも楽しんでマイペースで描いているように見えますが
もし大ちゃんがこの美大生の一員だったら?それなりに恋愛もしてるでしょうね。
でも、きっとすぐに「好きだよ!」と言っちゃうし、「自分のやりたいことをやればいいじゃん」って言って、センシティブなストーリーには向かないタイプかも^^;
でも、大ちゃんがいれば竹本やはぐみの悩みも自然にほぐれて行ってたかもですね

原作では花本の役割が大きいので、堺さんにはもっと活躍してほしかったところですが、エピソードが原作の途中までなので仕方ないです^^;

ドラマ化もされましたが、私にとっては映画の配役がベストなので、ドラマは第1話を観たところでやめてしまいました^^;ドラマの方がもちろん細かいエピソードまで描かれていたでしょうし、今思うと最後まで観れば良かったかなあと思ってます。
原作ファンの皆さんは、映画とドラマ、どちらがお好きでしたか?