アフタースクール  監督・脚本 内田けんじ

探偵である北沢(佐々木蔵之介)は、ヤクザから木村(堺雅人)を探す依頼を受けます。謎の女と写真に写っている木村。どうやらその女性がヤクザにとって重要な存在らしいのですが…。
北沢は、身重の美紀(常盤貴子)を置いて失踪した木村を探すために、木村の同級生である神野(大泉洋)を巻き込んで調査を始めます。

堺さんが出ていて、脚本がいいことで有名なこの映画、やっと観られました^^
ネタバレなしには感想を書くことが難しい映画ですので、この後ネタバレありです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

途中まで、何が起きているのかよく分からずにストーリーが進みます。
北沢がこの捜索劇の主導権を握っていて、全てを知っているのは北沢と思って観てしまうのですが、実はそうではなかったという驚き!

神野の部屋になんで木村がいるの?と目が点になりました
全てが、警察と神野、木村でタッグを組んだ計画だったとは…
結局北沢は踊らされていたんですね

そう思って考えると、始めの方からいろいろと伏線が…
自分の車の合鍵を勝手に作っていた木村に「泥棒でしょ!」と指を指すシーンとか…
もう一度観直すと、きっともっと伏線があると思います。

登場人物が最初こういう人だと思っていたのが全然違う人だったっていうのにも驚きました。
中学生時代の、昇降口での告白シーンから、そのまま食卓のシーンにつながるところも、ミスリードを誘う上手い流れですよね。
エレベーターに乗り込む木村と女性の問題のシーンが、ラストにアテレコされてもう一度流れますが、微笑ましくて笑ってしまいます^^

アフタースクールというタイトルも、過去の中学校、現在の中学校のシーンと相まって、大人が日常生活から離れて放課後に羽目をはずしてるというイメージが感じられて、いいなと思いました

ラスト近く、教室でのシーンは印象的です。美紀を助けたことについて北沢から皮肉られた神野の言葉。
「あんたみたいな生徒、どのクラスにもいるんだよ。全部分かったような顔して勝手にひねくれて。この学校つまんねえだの何だの。あのなあ、学校なんてどうでもいいんだよ。
お前がつまんないのは、お前のせいだ。」

なるほど~。つまんないと愚痴を言ってるすべての人に聞かせたいような名台詞です。
人生、面白くするためには自分が努力しないとだなあ…と思いました。
神野も木村もがんばりましたよね

中盤からのどんでん返し、騙される気持ちよさが味わえる作品でした。面白かったです