ビブリア古書堂の事件手帖2~栞子さんと謎めく日常~

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ドラマに遅れを取ってしまいましたが、第2巻です。

1巻を読んだ時に、栞子さんが、いかにも男性の憧れ的なキャラだなあ…と思ったのですが、2巻を読んで、さらに青年マンガ的な視点が盛り込まれていたので、あまりそっちの方に行かないでほしい…と思いました^^;

でも、本についての蘊蓄は相変わらず読み応えがありました。
第一話「時計じかけのオレンジ」は先日ドラマであったばかりです。
原作も映画も未見ですが、原作が少年の無軌道な生活を描いたものであること、キューブリックのこの映画が「刺激的でスタイリッシュ」と言われていたのは知ってました。
原作にそんないきさつがあったとは…。作者の意図に反するような修正が求められること、映画の方が一人歩きしてしまうことはほんとに不本意なことだったでしょう。
ミステリ部分の、感想文についてのことはドラマで先に観てしまいましたが、原作で感想文を読むと、「……にしては短すぎるんじゃない?」と思いました。原作を先に読んでいたら、この部分で気づいていたかも知れません。

第二話に出てくる福田定一さん。あの方でしたか…。
ずっと昔にドラマ化された一冊しか読んでませんが、けっこうわくわくして読んだのを覚えています。時代小説はあまり読まないのでそれっきりです^^;
大輔の恋愛話は初々しくて面白かったです。でも、今も栞子さんに対してあまり変わらないような初々しさですが(笑)
晶穂も父親もだいぶ回りくどい方法を使ったものですね^^;晶穂の恋愛の方はともかく、父親の計画はかなり偶然に左右されてる感じです。他の人に分からないようにする方法はもっといい方法がありそうな気がします。実際、栞子さんは見逃してしまってましたし…。

第三話は珍しく古書漫画についての話です。
ビッグネームの古書漫画の価格はすごいですよね。鑑定番組で前に見てびっくりしました。
本を収集する気持ちは分かるのですが、私にとっての古書は元値より安い物、なので高額古書の収集はよく分かりません^^;
ところで栞子さんの母親…どういう人なんでしょうか。物語の雰囲気からして、今後登場しそうですが。もし彼女のとった行動が今回の解決の通りなら、人間的に問題あると思います。実は栞子の知らない裏事情があって…という展開が待っていそうな気もします。栞子さんとの和解が訪れる日が来るのか…気になります。