ミステリ&SFの思い出

他の方のブログで、自分の読書人生を振り返る記事があって、それを読んで私も昔のことをいろいろと思い出しました。

うちは祖父と母が読書好きで、家には2人の蔵書が山のようにありました。母は海外ミステリ好きでもあり、クイーンやヴァン・ダイン、クリスティなど、さまざまな作家の本がありました。
その影響で、小学生の頃にはいっぱしのミステリ好きになっていました。図書室で、ホームズ、ルパン、少年探偵団などの探偵物、海外ミステリのシリーズをいろいろと読みました。
一番好きだったのはウィリアム・アイリッシュ(コーネル・ウールリッチ)で、「暁の死線」「黒いカーテン」など、お気に入りの作品です^^
アイリッシュ好きはずっと変わらず、中学生の頃に文庫のアイリッシュ短編集全巻を愛読し、最近では単行本のコーネル・ウールリッチ傑作短編集全巻を大人買いw 都会の哀愁溢れた作風と、手に汗握るサスペンスがいいんですよね~。

小学生のある日、ふと手にとった一冊の本。宇宙飛行士の絵が表紙でした。これが初めてのSFとの出会いでした。その面白さに開眼し、それからはSFを読みあさりました。でも、残念なことに、最初に読んだその本の作者と内容を思い出せないんです…;;雰囲気からハインラインという気がするのですが…。

SFに興味を示した私を見て母が、海外SFのシリーズ(ジュブナイル版)を買ってくれて、それを毎日のように読んでいました。特に好きだったのはアシモフの「くるったロボット」で、その中の「子守りロボットロビイ」という話が好きでした。
最近、漫画家の川原泉さんが書かれている「川原泉の本棚」というエッセイ&作品紹介の本で、この「ロビイ」が載っているのを見つけました。この本には川原さんが好きな作品が全文掲載されているので、初めて、ジュブナイル版ではない作品を読むことができてうれしかったです。

この頃はまった海外SF作家は、フレドリック・ブラウンです。「未来世界から来た男」は特に好きな作品集で、何度も読み返しました。その他「スポンサーから一言」「天使と宇宙船」などなど…。長らく絶版になっていましたが、最近復刊されたようですね。今でも大好きな作家です^^

中学生の頃世間では第何次かの横溝正史ブームがやってきて、黒い表紙の文庫を読みまくり、そして江戸川乱歩の大人版の本を図書館で借りて読むようになりました。それも、どう考えても中学生にはふさわしくないと思われる、「孤島の鬼」「蜘蛛男」「黒蜥蜴」などなど…。臙脂色の表紙にずっしりとした質感、怪しい挿絵…淫靡過ぎる本でした^^;

母の蔵書の海外ミステリも小学生の高学年ごろから読めるようになり、古典と言われる作品をたくさん読むことができました^^いつか読み直してみたいと思っているのですが、たぶん退職してからになると思います^^;

ミステリとSFの思い出はこんな感じですが、別ジャンルの本も一応読んでいるので、それについてはまた今度^^