「魔界転生」観劇

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テレ東の「執事西園寺の名推理」で、前から何となく好感を持ってた上川隆也さんのファンになり、「遺留捜査」や過去のドラマなど観るうちに大ファンに。
このタイミングで博多座に来た舞台「魔界転生」を観劇してきました。10月6日から28日までほぼ毎日、しかも日によっては一日二回公演と、役者さん達の体力気力に驚きです。

魔界転生」は、以前沢田研二さんと千葉真一さんが主演の映画が大ヒット「エロイムエッサイム…」という呪文がはやった作品です。
主演の上川さんが柳生十兵衛の役で、沢田さんが演じた天草四郎溝端淳平くんが。その他に松平健さん、浅野ゆう子さん、高岡早紀さんなど、実力派俳優が目白押しです。

ストーリーは、島原の乱で非業の死を遂げた天草四郎が魔界衆の手を借りて転生し、自ら魔界の者となって現世に甦り、果たせなかった徳川家への復讐を果たそうとします。その陰謀を知った柳生十兵衛は弟たちと共に野望を打ち砕くことにします。

上川十兵衛は、どちらかというとコミカルな役どころで、クスリと笑わせるシーンが多かったです。
松平健さん演じる柳生但馬守に、領地の視察?を命じられて出かけた十兵衛は出会った人から「今日は『遺留捜査』ですか?」と言われてました(笑)何の時だったか、ツッコミばりの速さで「ごめんなさい」と謝るシーンがありましたが、その時のポーズが可愛すぎ
こういう感じのシーンにはたいてい十兵衛がいました(笑)何となくほのぼのさせる雰囲気をもっている上川さんにはぴったりの設定だったと思います。
空っぽと言われる十兵衛ですが、それは度量の大きさを表しているんじゃないかな?と思いました。

対する溝端くんはとことんシリアス、出生の秘密など重いものも背負っている設定で、しかも、転生してからは半分以上宙に浮いてるので、ワイヤーアクションも大変だったと思います。ファンには申し訳ないですが、これほど舞台映えする演技力のある俳優さんとは思っていませんでした。
十兵衛が四郎の思いもくみ取りつつ、四郎を倒し、魂を救おうとするシーンは感動的でした。

ある理由で親子対決することになる柳生但馬守と十兵衛。複雑な愛憎が現れたシーンは見応えがありました。上川さんは、練習の時から畏れ多いような気持ちでいたそうです。二人の殺陣は気迫がこもっていて、息を呑むような緊張感があり、それがほんとに素晴らしくて、見られて幸せでした

転生した淀殿を演じている浅野ゆう子さんは、出てきただけですごい迫力。大河ドラマでやはり迫力だった大奥の築山殿を思い出しました。

休憩前には十兵衛が登場し、刀で「休憩」という文字を指して「30分!」と言ったのが、舞台だなあ…と感じましたこの30分の休憩を挟んで、4時間という長丁場でしたが、楽しく、しかも見応えあるシーンの連続で、観に行って本当に良かったです。

カーテンコールでは、上川さんが「こんなおっちゃんが堅苦しい話をするより若い人に」と、自分の挨拶のあと、溝端くんを指名。
溝端くん、話し終わった後で「堅苦しくなったけど、良かったですか?」
上川さんの話よりさらに真面目な話だったのが笑いました(笑)

残念ながら、博多は次の日が千穐楽。上川さんは「今日は千穐楽イーシャンテン」と言ってましたが、テレビゲームだけでなく麻雀もお好きなのでしょうか。

最後に、上川さんの音頭で一丁締めを。上川さんから丁寧に一本締めとの違いの説明がありました。
「間違えると目立ちますよ」と脅し?の言葉も^^;


 こういう本格的な劇場での観劇は初めてでしたが、1階のお土産コーナーとお弁当屋さんの充実ぶりがすごかったです。休憩中にお弁当を食べてる人もたくさんいましたが、私は30分で食べられる気がしなかったのでパンを買いました。クロワッサン専門店とかもあってびっくりです。お土産は、パンフレットと、上川さんのサインが入った栞を買いました。

これからは東京、大阪公演と続きます。大阪公演だけ一週間といやに短いのが気になります。大阪のファンも大勢いらっしゃるでしょうから、争奪戦になりそうですね。

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上川さんのサイン入りゴールド栞です。