東京旅行~国立科学博物館~

13~15日と、東京旅行に行ってきました。1日目はジブリ美術館と吉祥寺、2日目はディズニー・シーに行きました。2日目はずっと曇りで風が吹いていて涼しく、ディズニー日和でした^^早朝から出かけたので、アトラクションもほとんど待たずに回れて良かったです。
 
そして、今回お伝えしたいのが3日目の国立科学博物館についてです。自然や生き物が好きなので、前から行ってみたい場所でした。
イメージ 1まず「日本館」に入ってすぐ目に飛び込んできたのが「渋川春海」の文字でした。自然観測の歴史を辿る展示室に渋川春海のコーナーが作られていて、春海が作った貞享暦と、春海手作りの天球儀と地球儀の実物が展示されていました。貞享暦は行書で書かれているのでよく読めませんでしたが、月ごとの天文に関わる情報がぎっしりと書かれているようでした。天球儀と地球儀は、紙の張り子製とは思えないほどきちんとした球体をしています。天球儀の方は、春海が観測して記した星座の並びとその名前が丁寧にかかれています。春海の署名と印があることから、字も春海の直筆なのではないでしょうか。とても読みやすい字で、実直な人柄が感じられるような気がしました。
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地球儀の方はイエズス会の宣教師、マテオ・リッチの世界地図を元にしているそうですが、地球儀上に、国名だけではなく、さまざまな説明があちこちに書かれていたのが印象的でした。
面白いと思ったのは、入り口の所に掲示してあった棋譜です。元々、将軍の前で碁を打つ囲碁棋士だった春海ですが、本因坊道策との一戦で初手を天元(碁盤中央)に打ち、「負けたら初手天元は二度と打たない」と豪語したものの負けてしまったという、「天地明察」にも出てくる、その一戦での棋譜なのです。こういうものがきちんと残っているというのもすごいですね。春海も、自分が負けた棋譜がこんな風に後生まで残り、展示されるようになるとは思っていなかったでしょう^^;
貞享暦や天球儀、地球儀はきっと以前から博物館にあったものなのでしょうが、「天地明察」のおかげで春海にスポットライトが当たり、このコーナーが作られたのではないでしょうか。そう思うと、本の力は偉大だと思いました。私自身この本を読んで間がなかったので、本に出てきた物の実物が目の前にあるというのはほんとにわくわくする気持ちでした^^
興味のある方は、博物館のサイトで写真ともっと詳しい説明が見られるので、行ってみて下さい^^
 
この日本館には日本で見つかった首長竜の全身骨格「フタバスズキリュウ」が展示されています。天井には復元骨格、床には、発掘した時の骨格の様子が復元されています。(下の写真)そして、本物は頭部とひれの一部分などが展示されていました。背骨は展示が難しい状態なのか見られませんでした。見つかったときには、サメの歯が刺さっていたそうです。日本にもこんなのがいたんだと思うとロマンを感じますね^^
あと、日本館には忠犬ハチ公と、樺太犬のジロ(の剥製)がいます。学芸員さんに聞いてみたところ、本物でした。
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地球館の方には外国で見つかったトリケラトプスやステゴサウルスなどの実物骨格が展示されていました。迫力あったティラノサウルスは残念ながらレプリカでした^^;
恐竜だけでなく、哺乳類の進化を辿る、小さい動物から巨大なマンモス、マッコウクジラまで揃った骨格標本には驚きました。
驚いたと言えば、現存する大型哺乳類の剥製コーナーです。これのほとんどが、個人の所蔵だったそうです。バイソンやヘラジカなど知っている動物もいましたが、ウシの仲間のイランドやクーズーなど、見たこともない動物もいました。そしてとにかく大きい!  ねじれた角が美しいジャイアントイランドは、見ることが難しくなっている動物だそうです。地球上にこんな動物がいることに驚きましたが、きっとレッド・データ・ブックに載ってるものも多いだろうなと思うと寂しくなります。
 
その他、森を再現した「たんけん広場」生物の進化を微生物から追った「系統広場」など見所が満載です。すみずみまで見ると4時間以上はかかるという広さと展示で、残念ながら全部を見ることはできませんでした。特別展の「大哺乳類展~海のなかまたち」も見たかったのですが時間がありませんでした。
ただ、特別展以外は写真撮影が許可されているので、携帯で撮ったピンボケ写真ですが載せたいと思います^^
最後にショップで、系統広場に展示されている生き物を一枚ずつに印刷したオリジナルトランプと、下敷きを買いました。この下敷きは玉川大学で作られたもので、元素の周期表に載っている元素をゆるキャラで表していて、すっごくユニークです。博物館らしい品物ばかりで見ているだけで楽しかったです。
歩き回りすぎて足が大変なことになりましたが、ほんとに行って良かったと思いました^^