GANTZ  監督 佐藤信介

後編がもうすぐ公開だという頃に、地元ではようやく前編の公開が始まりました^^;もう一枚あった招待券の期限が31日に切れるので、何を見に行こうか悩んでいました。「ナルニア」にするか「武士の家計簿」にするか… でもタイミング良く「GANTZ」が来たので決めました。

主人公玄野計は、駅のホームで幼なじみの加藤勝と出会います。加藤はホームから転落した男を助け、加藤を助けようとした玄野とともに列車に轢かれるのですが、次の瞬間、二人は知らない部屋にいました。そこには彼らと同様死んだはずの人間が集められていました。彼らはそこにあった謎の球体「GANTZ」から、「星人」と戦うことを命令されます。
原作は未読ですが、この映画のためにアニメの始めの3話だけ見ました。噂通りの過激な描写で、この通り映画化はできないな…と思いました。映画では抑えてあるということでしたが、やはりPG12指定、子供には見せられないシーンが満載です。特にネギ星人の子供が殺されるシーンはアニメ同様嫌な感じでした。

アニメ版の玄野は、世の中を斜めから見ているような、不平不満だけ一人前に多い高校生です。しかし、映画の玄野は自分が本当にやりたいことが見つからないまま、流されるように就活をしている大学生で、だいぶ印象が違います。しかし星人との戦いの中で自分の存在意義を見出していくところは同じです。始めは戦いに戸惑っていた玄野が、しだいに喜びを感じ、表情が生き生きとしてくる様子を二宮君は上手く演じています。アニメを見て、この役は二宮君に向いているのではないかと思っていましたが、その通りでした。ちょっとやんちゃな雰囲気を持つ彼にはぴったりだったと思います。最後の戦いのあと、これからの戦いに新たな目的を見出した時の表情にはぐっと来てしまいました。
一方の加藤は、何とか星人と戦わずに助かる方法はないかと考えます。しかし熾烈な戦いの中、ついに自分も手を下すことに。自分を小さい頃に守ってくれた玄野を慕い、周りを思いやる優しい心の持ち主は、松ケンの雰囲気によく合っています。

玄野たちの前からミッションに参加している西を本郷奏多君が演じています。最初見たときは神木隆之介君かと思いました。クールで、加藤を偽善者呼ばわりし、星人を倒すことも全く躊躇しません。なかなか印象的な存在だったので後編にも出てほしいと思いました。予告を見ると出てるみたいですね。
山田孝之さんはいつ出てくるのかと思っていましたが、終わったと思った頃にやっと出てきます(笑)エンドロールが出ても席を立たないように~。

アニメではネギ星人しか見ませんでしたが、それ以外の星人も変なのばっかりでインパクト大です。田中星人って田中星児さんに許可は取ってるんでしょうね…?(笑)それにしても日本に密着した星人ばっかりで、いったいどこから来たんでしょうか。

とても続きが気になる終わり方でした。後編が来るのもきっとだいぶ先でしょうが、機会があれば、遠くの映画館まで行って公開後すぐに見てみたいです。