007 スペクター  監督 サム・メンデス


長い!でも面白い!というのがまず観終わった感想です。
ダニエル・クレイグのボンドは、前作のスカイフォールと本作しか観ていません。
今までの男の色気満載で甘いマスクのボンドと違い、渋い、どちらかと言えば強面のボンドですが、原作はこちらのボンドに近いそうです。
あくまでも私のイメージですが、ラブシーンが似合わない^^; 硬派な感じがして女性を誘惑するように見えないのです。でも、ボンドと言えば美女とのラブシーンなので、けっこう何回もシーンが入ってくるのでそのたびに何だかびっくりします(笑)
さてストーリーです。ネタバレありますのでご注意下さい。


前作でM(ジュディ・デンチ)が殉職し、ボンドは彼女が残した情報を元にメキシコの祭りに潜入します。そこでテロ組織の人間スキアラを追って大立ち回りをします。
本部に戻ってきたボンドは、その行動を新しいM(レイフ・ファインズ)に叱責され、謹慎を言い渡されます。でも、言うとおりにするわけもなく、研究開発課のQ(ベン・ウィショー)の元にあった新アストンマーチンを無断で持ち出し、テロ組織のボスを追います。

一方、MI5の責任者に就任したCことデンビー(アンドリュー・スコット)は、00部門を停止して、MI6をMI5に吸収合併しようとしていました。

ボンドは、前々作の「慰めの報酬」に出てきたミスター・ホワイトが事件の情報を握っている事を知り、会いに行きます。ホワイトから娘のマドレーヌの命を守るよう頼まれたボンドは…。

これまでの総集編的内容だそうで、1と2を観ていない私には、ボンドが何を追っているのか今ひとつ分かりませんでした^^;今までボンドが散々な目に遭わされて来た、その黒幕がスペクターという組織だった…のですよね?
基本設定がよく分かってないのは問題でしたが、そういう人でもスタイリッシュなアクションと、ボンドらしい仕掛けの数々で楽しめるようになってます^^

私が特に気に入っているのがQです。今までで一番若いQで、線が細くオタクっぽい雰囲気なのですが、メカとITの第一人者なのがかっこいいです^^
一番好きな会話が、ボンドがQに、新開発した時計の機能について尋ねると、
「時間が分かる」
と答えたところです(笑)茶目っ気がありますよね^^


アンスコさんは悪役としての存在感あります。でも、モリアーティのイメージが強くて、出てきただけで、悪役だ!って思ってしまうのが難点ですが^^;

マドレーヌ役のレア・セドゥは、「美女と野獣」でベルの役を演じてました。雰囲気のある女優さんで、好きです。若く見えるけど、30才なんですね。それでもダニエルの相手役としてはかなり若いですが。

ラストも気持ちよく、おしゃれで、ボンドらしい終わり方でした。