2010-01-01から1年間の記事一覧

貴族探偵  麻耶雄嵩

ひさびさの麻耶さんです。でも、前に読んだのが「神様ゲーム」^^;児童書とは思えない、トラウマになりそうな黒さでした。でも、「貴族探偵」はだいぶ趣が異なっています。 今回の作品は、本格トリックにキャラのユニークさが加わって、何とも魅力的なもの…

夏の終わりと古書店巡り

8月最後のお出かけ&古書店巡りに行ってきました。夏休み最後の土日ということで、どこへ行ってもすごい人出で、駐車する場所を見つけるのに一苦労でした。もう夏が終わっちゃいますね~。読書の秋と言うけれど、自分にとって秋はあまり本が読めない季節で…

たったひとつの冴えたやりかた  ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア

夏のSF祭り第三弾は初のティプトリーです。感涙本として有名なこの作品をやっと読むことができました。 ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアは男性名ですが女性作家です。スタージョンが、「ジェイムズ・ティプトリー・Jrを例外とすれば、最近のSF作家で…

虫目で歩けば  鈴木海花

虫好きの女性による、虫好きのための本です。おもに東京都内を観察して見つけた虫の写真とエッセイが載っています。 小さい頃から図鑑を愛読していた私の、一番のお気に入りは昆虫図鑑でした。近所の男子とも、よく虫取りに行っていたものです。母はふざけて…

吉祥寺の朝日奈くん  中田永一

先日吉祥寺を訪れたせいか、この本を手に取りたくなりました。タイトルも表紙の絵もほのぼのしてます。井の頭公園には行かなかったのですが、この絵はそこなのでしょうか? 五編のストーリーは淡々としているのですが、心情を丁寧に追っているので、どれもし…

黒百合  多島斗志之

ミステリとして高い評価を受けるこの作品を、ようやく手に取りました。舞台を考えると、夏に読むのにふさわしい本ですね。 1952年に夏の避暑地で出会った少年少女たちの、ひと夏の思い出と恋を描いています。しかし、大人達を巡る過去の出来事が、思いがけぬ…

東京旅行~国立科学博物館~

13~15日と、東京旅行に行ってきました。1日目はジブリ美術館と吉祥寺、2日目はディズニー・シーに行きました。2日目はずっと曇りで風が吹いていて涼しく、ディズニー日和でした^^早朝から出かけたので、アトラクションもほとんど待たずに回れて良…

グリムス3本目

3本目が大人の木になりました^^ 今回はだいぶ時間がかかりました。今回もかなり大きくなってからぐったり…という時期があって、ドキドキしました^^;でも、無事成長して良かったです^^ 3本目の木は…「ホットケーキの木」と命名しました^^「ちびく…

綺譚集  津原泰水

「蘆屋家の崩壊」と同様、幻想怪奇色の強い短編集ですが、連作ではありません。「蘆屋家~」の方がユーモアがあり、わりに読みやすい作品が多いのですが、こちらはかなり個性的な作品が揃っています。美と恐怖、エロスとグロテスクの饗宴に幻惑されるかのよ…

ゴールデンスランバー  監督 中村義洋

待ちに待ったDVD化で、さっそく借りてきました。大好きな原作、大好きな俳優さんと、ベストマッチなこの作品を心ゆくまで堪能しました^^ 宅配ドライバーの青柳は、親友の森田から「オズワルドにされるぞ」と忠告された後、本当に首相暗殺犯として濡れ衣…

古書店の閉店&買った本

先日、ひさびさに訪れた他の市の古書店がありました。そこは大通りからやや奥まった所にあり、本の回転も今ひとつだったので、たまに近くを通ることがあってもあまり行きませんでした。 考えてみると一年近く行っていなくて、まだやっているかなあと思って行…

鋼鉄都市  アイザック・アシモフ

夏のSF祭り第二弾です。当初の予定にはなかった本ですが、図書館の本を検索している時に見つけました。これが昭和54年発行の年季が入った本で(もしかして初版本?)開架には置いてなかったという代物です。漢字や言葉も読みにくいものが多く、「新しい…

花火大会

きのうは地元の花火大会でした。 花火は海で上がるのですが、私の家は海まで歩いて3分で行けるので、1年のうち唯一お得な気分が味わえる日です^^ 12時から場所取り解禁なので、シートと砂を入れて重しにするための買い物袋を持って少し前に行ってみた…

「あさイチ」道尾さんTV出演

今日は午後から仕事が代休で、家でのんびりしています。 そういうわけで、録画していた道尾さん出演の「あさイチ」を見ました。本のコーナーはクイズ番組でおなじみの東大教授ロバート・キャンベルさんが進行で、道尾さんの経歴と「光媒の花」の紹介、道尾さ…

ベンハムの独楽  小島達矢

新潮エンターテインメント大賞を受賞した短編集で、デビュー作だそうです。「本の雑誌」で、「叫びと祈り」と並んで絶賛されていたので、図書館で探すと見つかりました。 内容は、ミステリありSFあり青春ものありとバラエティに富んでいます。作品同士にリ…

ターミナル・エクスペリメント  ロバート・J・ソウヤー

夏のSF祭り第一弾です。他の方が読まれていた「フラッシュフォワード」もすごく読みたいのですが、「ゴールデン・フリース」の次はこれ、と考えていたので当初の予定通りにしました。 医学博士のピーター・ホブスンは、臨死状態の人間の脳波を測定している…

夏本番!の古書店巡り

熱暑の中、古書店巡りに行ってきました。濃い緑の山の端から、どこまでも青い空をバックに、真っ白い入道雲が立ち上ってる色彩のコントラストが夏ですね^^ 今回は買った冊数は少なかったですが、前から探していた本や珍しい本が買えました。 「漆黒の霊魂…

夏のSF祭り

世間では夏休みがスタートしてますが、ますます忙しい日々を過ごしている私です^^;でも、気持ちだけでも…と思って、「夏のSF祭り」を開催中です。一作目は…読み終わるまでナイショということで(笑)長編なのでちょっと時間かかってます。 昨年の夏の記…

洋梨形の男  ジョージ・R・R・マーティン

大河ファンタジー「氷と炎の歌」で有名なマーティンの、ホラー&SF短編集です。奇想コレクションの中ではかなり読みやすい部類だと思いました。表紙が気持ち悪いと思ったけど、想像した物と違ってました。でも、これはこれでイヤな感じです…^^; 「モン…

バイバイ、ブラックバード  伊坂幸太郎

借金で追い詰められ、誰かの不興を買った星野一彦の前に、繭美という巨体の女性が現れます。彼女は一彦に、謎のバス(恐ろしい事が待っているらしい)に乗るように言いますが、その前に、つき合っている5人の女性に別れを告げに行くことに…。 応募で選ばれ…

機械探偵クリク・ロボット  カミ

フランスきってのユーモア作家と言われたカミのユーモアミステリです。ギリシャのアルキメデスの子孫である、ジュール・アルキメデス博士が発明したクリク・ロボットが、備わった数々の装置を駆使して事件を解決します。 ツイッターで早川書房のアカウントを…

雨の古書店巡り

最近休みの日も何かと忙しく、本屋&古本屋巡りをする時間もありませんでしたが、きのう久しぶりに行ってきました♪ 行く途中で豪雨になり、山越えはだいじょぶなのかひやひやしましたが、無事戻って来れました^^; まず新刊です。 「バイバイ、ブラックバ…

バーナム博物館  スティーヴン・ミルハウザー

先日見た映画「幻影師アイゼンハイム」に魅了されて、その原作所収のこの本を手に取りました。失礼ながら、現役で活躍中の作家さんなのですね。やや時代がかった幻想的な作風から、もっと前の時代の方だと思っていました。 はじめは今までにないイメージの奔…

道尾さん、米澤さんと

ツイッターを始めてだいぶたちますが、ドラマのような使い方はいまだにできずにいます^^; 先日山口芳宏さんからリツイートを頂いたことを書きましたが、あれから、山口さんとは何度かやり取りしています。山口さんは最近ワールドカップに夢中のようで、ま…

緑金書房午睡譚  篠田真由美

高校を休学中の比奈子は、父親がイギリスでシェークスピアの研究をする間、母の親戚である古本屋の緑金書房に預けられます。そして姿を見せない大叔母と、その甥である店主の緑朗とともに過ごすのですが、そこでは数々の不思議な出来事が。 古書店が舞台とい…

オレンジデイズ

テレビで「オレンジデイズ」一挙放送をやってました。ドラマの放送当時は見てなかったのですが、友達が「このドラマはいい!」と絶賛してたので、ちょっと見てみたらはまってしまい、最後までずっと見続けることに^^; 主役は妻夫木くんと柴咲コウ。友人役…

ピアノとの再会

S.E.N.S.(センス)というグループをご存じですか?男女2人組のインストゥルメンタルユニットです。「Forbidden Love」という曲がとても好きで、前からピアノで弾いてみたいと思っていました。この曲は「二千年の恋」(金城武、中山美穂主演)というドラマ…

山口さんと交流

世間ではツイッターが流行して、自分でも始めてみたものの、使い方がよく分からないまま今に至ってます^^; でも、作家さんのアカウントをいくつかフォローして、自分なりに楽しんでます^^ 先日から山口芳宏さんをフォローしてるのですが、山口さんが「…

天地明察  冲方 丁

科学技術を発展させた偉人の話なら、伝記も数多いし、あちらこちらで目にします。でも、改暦を行った人や、日本の数学者について詳しく読む機会は皆無でした。この物語は、日本独自の暦法、貞享暦(大和暦)を世に送り出した渋川春海の生涯を描いたものです。…

道尾さんのTV、図書館生活

めざましテレビに道尾さんが出演されるということを道尾さんのブログで知りました。時間帯から言って見る暇はなさそうだったので録画しました。 まず、「月恋」の原作者というだけではなく、道尾さんの他の作品も紹介されたので安心しました。紹介されたのは…